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テーマ:お勧めの本(7220)
カテゴリ:小説 どんよりする
【送料無料】月と雷 [ 角田光代 ] 主人公は、フリーターの三十路の男。 女に不自由したことはないけれど、結婚しようとしても、断られてしまう。 理由は「生活ができない」から。 彼は、男のもとを転々と放浪する母と二人で生きてきた。 母は今、やもめの男の家で世話になっている。 彼は、昔一時期いっしょに暮した同い年の女の子のことを思い出し、 探し出す。 出会いそうもない二人が再開して、運命は複雑な方向へ… なんというか、主人公の「育ち」がどうしようもない感じなんだけれど、 「悪意」ってものが見えない。育ってきた環境によって こういう風にしか生きられない、ということは伝わってきた。 「結婚」「生活」は地味で単調で少し面倒なことの繰り返し。 それに慣れられない、耐えられない人もいて、放浪するしかない… 私は、「毎日が同じことの繰り返し」っていう地味な生活が結構好き。 これも、育った環境に負うのだろう。 小説に戻るけれど、アル中でわけのわからないことをいってた 主人公のお母さんが、最後に語ることば、これがよかったです。 あと、「お金」の問題についてあんまり深く描かれていないところ、 作者の狙いなんだろうけれど、物足りなくも思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013年04月04日 13時57分16秒
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