テーマ:プレバト俳句(29)
カテゴリ:プレバト俳句を添削ごと査定?!
プレバト俳句。お題は「プレゼント」。
今回は、…難しかったです! 今回も「異議あり!」ってほどのことじゃないけど、 個人的な感想。 ◇ 梅沢富美男。 妻よりと 楽屋見舞いの 加湿器来 これはボツだと思いましたが、 結果は、掲載決定でした…(笑)。 わたしは「と」と「来」がダメだと思いましたが、 むしろ「と」と「来」が良い、とのことです…(笑)。 いったい「と」と「来」があることによって、 どんな効果があるのかというと、 妻が楽屋見舞いを直接手渡したのではなく、 第三者(配送業者?)を介して物だけが来た、 ということですね。 妻はその場にはいないけれども、 作者は、加湿器を見て、 その向こうに妻の顔を思い浮かべている。 物だけが来た、ともいえるし、 想いだけが届いた、ともいえる。 それを「と」と「来」で言い表している。 その味わいが高く評価されたのだろうと思います。 ◇ 加藤シゲアキ。 セロファンの かりかりと鳴る 冬の朝 冷たい冬の風が吹いて、 壁から剥がれかけたセロファンが、 パリパリと鳴っているのでしょうか? 以前、梅沢の句に、 暮れてゆく 秋の飴色 セロテープ というのがありましたが、 どちらの場合も、状況が不明瞭で、 どこにセロテープがあるのか分からない。 本人の説明によれば、 「かりかり」というのは、 包み紙のセロテープを剥がしている音だそうです。 え? だったら、 セロテープ かりかり剥がす 冬の朝 とすべきなのでは? わたしは「凡人」かと思いましたが、 結果は「才能アリ」の2位でした…(笑)。 いずれにしても、 セロファンの所在を明示する必要はないってことですね。 ◇ 小倉優子。 クリスマス 鬼滅の柄の プレゼント これが、今週の最下位です。 たしかに凡庸といえば凡庸なのですが、 「プレゼント」の中身を具体的に書けば、 もっと高い点数をもらえたそうです。 本人の説明を聞くと、 おそらく包装紙が鬼滅模様だったのだと思いますが、 だとしたら、 クリスマス 鬼滅の柄の 包み紙 とすればよいわけですね。 …でも、これだと、 すでに包みを開けちゃった後の場面のように見えます。 もし、子供がプレゼントを受け取って、 これから包みを開けようとする場面だとしたら、 どう書けばいいんでしょうか? クリスマス 箱の包みは 鬼滅柄 かなあ。 ◇ ◇ 東国原英夫 ほしかもんはなか ジャングルジム冷たし 本仮屋リイナ 風の子を 見守る我ら 着膨れ隊 この2句は、文句なく素晴らしかったと思います。 とくに東国原の句は非凡です。 ◇ ◇ 升毅 天心へ 未完の脚本ほんよ 寒オリオン 脚本は未完 寒オリオン高し(添削後) 菅原初代 皸あかぎれ 割れる 強情我慢の 父譲り 皸や 強情我慢 父譲り(添削後) かまいたち山内 冬銀河 届きし箱に 夢を見る 届きたる箱よ 冬銀河の夢よ(添削後) この3つも、 原句は微妙だと思いましたけど、 添削すると、いい句になりますね。 ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.12.30 02:21:37
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