TBS「最愛」が終了。
加瀬はまったくノーマークでした…(^^; 真田家の陰謀でもなければ、 警察がらみの事件でもなければ、 たんなる加瀬の突発的な犯行。 あるいは、ほとんど事故だったってこと。 視聴者のなかに膨らんだ妄想は宙に浮いて、 やや肩透かしを喰らった形です…(^^; ◇ 中盤あたりでは、 「真田家が最大の黒幕!最後には梨央が母を殺すのでは?!」 とまで考えたのだけど、 そんなひどい話じゃなかった(笑)。 まあ、 脚本や演出は、 中だるみも尻すぼみもなく、 一貫してスピード感と緊張感を持続していたし、 映像も美しかったし、 プロデューサーも含めて、 ほとんど女性ばかりのチームでしたけれど、 今後への期待を高めさせる作品になりました。 ただ、 同じ考察系の「天国と地獄」もそうだったけど、 最終回は、 劇的なカタルシスよりも、 視聴者のなかに肥大しつづけた考察と妄想が、 宙に浮いてしまうような呆気なさがある…(^^; 欲をいえば、もっとカタルシスが欲しい… 実際、 視聴者の妄想を肥大させた色々な伏線は、 ほとんどミスリードだったので、 矛盾してるとまでは言わないけど、 未回収のまま放置されたものが多いです。 ◇ 以下、未回収ポイントを整理します。 1.なぜ旧札の1万円だったのか。 記録に残ってるのは8年前からの不正だけど、 実際には、 17年以上前から裏金を溜め込んでいたと考えるほかありません。 2.なぜ梨央は芝池公園へ行ったのか。 梨央と渡辺昭を芝池公園に引き合わせたのは後藤だろうけど、 梨央が誰からの連絡を受けて、なぜ公園に行ったのかは謎です。 3.優のスパイ活動。 姉を守るために後藤を監視していたとは言うけど、 梓とも加瀬とも連絡が途絶えた中で、 どうやって社内のパソコンをハッキングしたのかも、 どうやって後藤の攻撃を阻止するつもりだったかも謎。 結果的には、まったく無意味な活動だったように思えます。 4.橘しおりの両親の離婚。 事件とは無関係? たまたま時期が重なっただけ? 5.橘しおりの真田家への怨恨。 自分の人生を狂わせた合宿寮の娘が、 自分とは真逆の栄光を掴んでいることへの逆恨み? 6.青木菜奈の「被害者じゃない」発言。 渡辺康介に襲われたあとも薬物仲間であり続け、 渡辺康介との堕落した関係を抜け出せず、 その後は渡辺康介が失踪したショックに苦しみ、 小瓶を保管しながら15年のあいだ告訴できずにいたってこと? 7.優が記憶をなくした日。 事件とは無関係? ◇ 8.梓の関与。 そして、 いちばん大きな謎は、 やはり「梓が何をどこまで知ってたのか」ってこと。 後藤の不正を知ってたのは間違いないけれど、 加瀬の犯行を知ってかどうかは謎。 赤いペンにかんしては、 たまたま梓が部屋に落としたペンを、 加瀬が拾って、そのまま公園で落としたように見えます。 だとすると、 梓は、加瀬の犯行を知らないはずです。 ただし、あとで気づいた可能性はあります。 … 刑務所に収監された梓は、 後藤や加瀬の罪まで負わされかねない状況ですが、 あくまで「自分の罪を自分で負う」とうったえる後藤に対して、 加瀬は、梓を捨て置いて、いまも逃走を続けています。 もともと梓は、 優を山梨の学生寮に隔離したときから、 優と達雄の犯行についても、 加瀬の共犯についても、知っていたかもしれません。 そして、それ以降、 加瀬と梓のあいだには秘密の共有があったかもしれません。 梓が出頭して以降の加瀬の行動についても、 二人のあいだに何らかの合意があるのかもしれません。 優のスパイ活動についても、 加瀬と梓が裏で操っていたと考えるほうが自然だと思う。 ◇ 9.加瀬の逃亡。 加瀬は、 池尻の防犯カメラには映っていましたが、 なぜか芝池公園の防犯カメラには映っていませんでした。 運転手から連絡を受けて駆けつけ、 渡辺昭を殺して、びしょ濡れになりましたが、 足跡痕は残っていたものの、 行きも帰りも防犯カメラに映っていないし、 目撃者にも見つかっていません。 最後の渋谷ウィングプラザでも、 大勢の刑事たちの追跡をすり抜けて逃げおおせました。 犯行を決定づける証拠を何ひとつ残さず、 いまもなお世界のどこかに身を隠しつづける加瀬は、 ルパン三世、もしくは透明人間並みの逃亡の達人!! 渋谷ウィングプラザの入り口付近で、 桑子が別人を確保するシーンがありましたが、 あれこそルパン三世並みに変装した加瀬だったのでは…? 今日の夕飯何食べようかな… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.03.20 13:03:48
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