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まいかのあーだこーだ

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2022.09.12
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秋晴やアリクイさんぽ三時より 解熱剤効き秋晴の午後を知る 数取器始動出水に鶴来る 山粧ふ三年タグ付き登山靴 紅葉且つ散る袖高欄の一樹
プレバト俳句。金秋戦の予選2週目。
お題は「行楽の秋」。




森口瑤子。
秋晴や 「アリクイさんぽ三時より」


これが1位。
もっともシンプルで、兼題にも忠実でした。

子供と訪れた動物園の光景。
中七の「さんぽ」が平仮名だからこそ成立しています。



ミッツ・マングローブ。
解熱剤効き秋晴の午後を知る


これはミッツらしいけだるさ(笑)。

番組では、
「熱が下がったときにはもう午後だった…残念」
みたいなネガティヴな意味で読まれていましたが、

わたしは、素直に、
やっと秋晴れを体感できた喜びの句と読みました。



篠田麻里子。
山粧ふ 三年みとせタグ付き登山靴
三たび山粧ふ タグ付き登山靴
(添削後)

内容的には十分に面白いし、
「山粧ふ」(秋)と「登山靴」(夏)の季重なりも欠点ではない。
いまや登山は一年中行われるのだし、
こういう季重なりには、あまり縛られるべきではない。


ちょっと惜しい出来でしたね。



キスマイ北山。
紅葉もみじ且つ散る袖高欄そでこうらんの一樹いちじゅ
紅葉且つ散るに遅速の空青し
(添削後)

難解な語を使ってはいるけど、
描写した場面そのものは、わりと平易です。

袖高欄とは、橋や階段の入り口部分の欄干のこと。
そこから見た大木が、紅葉してなおかつ散っている…という内容。

むしろ、
ややこしいのは添削のほうでしょ。

はたして「紅葉」に遅速があるのか。
それとも「散る」に遅速があるのか。
そもそも遅速があるからこそ「紅葉且つ散る」なわけでしょ。
つまり「紅葉且つ散るに遅速」ってのは意味の重複なのです。

たとえば、
紅葉こうようの散るに遅速の袖高欄

とするなら分かるけど。



中田喜子。
数取器かずとりき始動 出水いずみに鶴来る
鶴来る出水よ カウンター始動
(添削後)

鶴岡八幡宮から「鶴」のほうへ発想を飛ばしたって、
そんな飛ばし方あります…?(笑)
しかも「鶴来る」は晩秋の季語だし、
ほとんど兼題と関係ないのでは?

この句の最大の問題点は、
後段の「出水に鶴来る」が、映像描写ではなく、
たんなる前段の理由説明に見えてしまうことですね。
実際、「数取器が始動したのは鶴が来たから」なのだろうし。

かたや、添削のように前後を逆にしたところで、
それこそ因果関係をなぞるのみで、二物衝撃にはならない。
しかも「数取器」を「カウンター」に直してしまったら、
これは「数える人」や「反撃攻勢」のような誤読にもなりかねない。

なので、
これはカットを分けたこと自体が間違いだというべき!

もしワンカットにおさめるならば、
鶴来る出水に数取器の鳴れり

でしょうか。





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最終更新日  2022.09.12 08:30:06
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