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まいかのあーだこーだ

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2023.01.14
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カテゴリ:漫画・アニメ
米林宏昌の「思い出のマーニー」を見ました。
とても綺麗な作品でした。



原作を読んでないので、
どこが同じでどこが違うのか知らないけど、
たぶん「七夕祭」が出てくるのは宮沢賢治の引用ですよね。

つまり、
ジョバンニとカンパネルラの関係を女子に置き換えて、
カンパネルラの存在をイマジナリーフレンドに見立て、
まるで同性の恋人との出会いの物語のようにしている。



マーニーのボートに乗ることは、
「銀河鉄道の夜」みたいな死を意味しているようでもあり、
《月夜にボートを漕いで入江の奥へ行く》という場面もあるので、
松田聖子の「秘密の花園」みたいなセックスの隠喩っぽくもある。

主人公は、
自分の悲しみと憎しみと恐怖を、
マーニーの悲しみと憎しみと恐怖に置き換えながら、
さらには男女の性の役割さえも入れ替えながら、
ともに乗り越えて成長していくのですね。



青い目の主人公は、
じつはクォーターだったというオチですが、

基本的には、
東洋人のヒロインと、
西洋人のイマジナリーフレンドの交流のお話なので、

この映画を、
東洋人の観客が見るのと、
西洋人の観客が見るのとでは、
すこし見え方が違うかもしれませんが、
そのことにさえ何らかの意義がある気はする。



大林宣彦の「さびしんぼう」の場合は、
《イマジナリーフレンドが少女時代の母だった》というお話ですが、
本作ではおばあちゃんだったのですね。

ジブリ的にいうと、
「おもひでぽろぽろ」みたいに田舎へ行って、
「千と千尋」みたいに此岸と彼岸の境界を越えて、
クララみたいなお金持ちの美少女や、
無口なおじいさんに出会うって「ハイジ」っぽさもある。

それぞれの要素は、
過去に反復されてきたモチーフの組み合わせではあるけれど、
ひとつの物語として綺麗にまとまっています。

最後は種明かしをしすぎてる感もありますが、
あえて欠点というほどでもありません。
作画も美しかったし、村松崇継の音楽も美しかったです。

まだ本格的にブレイクする前の、
有村架純や杉咲花やTEAM NACSが参加してるのもすごい。






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最終更新日  2024.06.17 17:23:12


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