2087938 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2023.01.23
XML
バクダンと叫ぶ屋台の年男 湯気越しに父の面影冬の蝶 日向ぼこ面取り眺めるシロの鼻 おでん取り浮かぶ顔見て肩揺らす ガード下シメのおでんはクミンの香 おでん屋の一皿は先ず神棚へ 練り物の蓋持ち上げておでん鍋
プレバト俳句。
お題は「おでん」。



津田寛治。
バクダンと叫ぶ屋台の年男


わたしは、
玉子巻のことを「バクダン」と呼ぶとは知らず、
てっきり祭り屋台のポン菓子売りなのかと思いました。
そう解釈する人もけっこういるのでは?

また、最近は、
茨城発の屋台で「ばくだん焼」ってのもあるらしい。
たこ焼きみたいなお好み焼きのことだそうです。

なお、
先生の解説にもありましたが、
季語の「年男」には二通りの由来があるのですね。

1.新年の飾付けをし若水をくむ役の男。
(家長を原則として、長男や奉公人があたるが、西日本には女性が主役となる地域もある)
2.節分の豆まきをする役の男。
(その年の干支の生まれの名士などから選ぶ)


…だそうです。

一般的な「年男・年女」の用法は、
後者の意味から派生したのかもしれません。



安藤美姫。
湯気越しに父の面影 冬の蝶
面影の父よ 冬蝶くる家よ
(添削後)

この先生の添削はすばらしいけど、
作者が意図した「おでん」の要素は取り除かれてしまった。

原句の上五「湯気越し」は、
やはり風呂や温泉などと誤読されるので、
季語の「おでん」をはっきり詠み込むとすれば、
本人の語った「黒揚羽」を使う選択もあったかも。

ためしに、
おでん煮て父を偲べば黒揚羽

としてみました。

追記:
スミマセン。
そもそも「揚羽」が夏の季語なので季重なりですね。
やっぱり「おでん」を諦めるしかないのかな。
リベンジで、
卓の湯気 父を偲べば冬揚羽

としてみます。




大久保佳代子。
日向ぼこ 面取り眺めるシロの鼻
大根の面取り シロの来て眺む
(添削後)

季語は「日向ぼこ」です。

何の「面取り」なのか分からない。
半分の読者は「大工」と解釈するのでは?

かたや、
添削のほうは「来て眺む」が気に入らない。

原句に沿って、
大根の面取り見上ぐシロの鼻

としてみました。



コットン西村。
おでん取り浮かぶ顔見て肩揺らす
皿に取るおでん誰かの顔に似て
(添削後)

原句は、
動詞を4つも並べたあげく、
ほとんど何も描写できていません。

ためしに、
練りものを皿にならべて福笑い

としてみました。

追記:
「食事の準備の後に福笑いで遊んでる」と解釈されてしまうかも。
こちらもリベンジで、
練りものをならべ皿なる福笑い

としてみます。




キスマイ横尾。
ガード下 シメのおでんはクミンの香


最近は、
若い女性でもガード下を呑み歩くし、
シメのおでんだって食べるでしょうね。
しかも、そのおでんは、
洋風だったり、エスニック風だったり、
ずいぶんバラエティに富んでいる。

そういう今時の世相を詠み込んだ句ですね。



千原ジュニア。
おでん屋の一皿は先ず神棚へ


わたしも助詞の問題だと思ったし、
実際、
おでん屋台 まず一皿を神棚に
のようにも出来ます。

先生の言ったとおり、
「を」なら本人としか読めませんが、
「は」なら本人とも第三者とも読めます。



梅沢富美男。
練り物の蓋持ち上げておでん鍋
蓋持ち上げおでんの練り物は膨る
(添削後)

助詞の問題ともいえるし、
語順の問題ともいえるし、
上五「練り物」の擬人化や他動詞の問題ともいえる。

ジュニアが、
「蓋がちくわで出来てるの?」
と言ったように、
「練り物の蓋」は読みを迷わせるので、
練りものが蓋もちあげるおでん鍋

と書くほうが明快ですね。

もしくは、
季語の「おでん」をあえて使わずに、
練りものが膨れて蓋をもちあげる

とも出来るかもしれない。

かりに、
擬人化をやめて自動詞を使うなら、
練りものに蓋もちあがるおでん鍋

となります。
(わたしは、これがいちばん良いと思う)

フルポン村上のように、
半径50㎝の光景を写生した内容だけど、

うまく詩情を出さないと、
淡々としすぎてつまらなくなるし、
かといって安易に比喩や擬人化を使うべきでもない。
そこが難しいですね。





にほんブログ村 テレビブログへ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023.01.24 18:06:36
[プレバト俳句を添削ごと査定?!] カテゴリの最新記事


PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

日記/記事の投稿

カテゴリ


© Rakuten Group, Inc.
X