テーマ:国語・日本語(160)
カテゴリ:プレバト俳句を添削ごと査定?!
俗語に「ガタイが良い」という表現がありますが、
この「ガタイ」という言葉の語源を調べてみました。 ※一昨日の記事の最後にこの言葉を使ったからですw 「ガッシリしている」「ガテン系」 「ガツンと行く」「ガッツがある」…など、 最初に「ガ」がくる言葉には共通の語感がありますよね。 しかし、 結論をいうと「ガタイ」の語源は不詳だそうです。 ◇ 比較的あたらしい言葉だと思ったので、 「ガテン系」に関係があるのかな?と思いましたが、 「ガタイ」のほうはすでに1970年代に用例があって、 90年代に使われはじめた「ガテン系」よりもだいぶ古い。 がたい〘名〙 (「がかい」と「図体」とが混同してできた語か) 外見の大きさ。図体。がかい。 ガテンは、リクルートから出版されていた求人情報誌の名称。1991年9月創刊。誌名は「合点がいく」と「がってん(OKの意)」を合わせて決定。肉体労働の職種を指す俗語「ガテン系」は、この雑誌名が語源である。 もともと「合点」と「がってん」は同じですけどね…(^^; ◇ 上に引用したとおり、 小林信彦は「図体」と書いて「ガタイ」と読ませてますが、 じつは「図体」の同義語に「がかい」という言葉もあるのですね。 とはいえ、「図体」も「がかい」もやはり語源が不明です。 「がかい」のほうは、 東北などの方言で「外観」や「外見」の意味らしい。 発音的には、むしろ「外界」に近い気もしますし、 考えようによっては「囲い」とか「格好」に似てなくもない。 「図体」のほうは、 「胴体」が訛ったとの説がありますが、 「dotai」と「zutai」ではだいぶ違いますね。 かりに「dutai(ドゥータイ)」と発音する日本人がいれば、 「dotai」→「dutai」→「zutai」と転じるのかしら? いずれにせよ、 「zutai」に「図体」と漢字を当てたわけでしょう。 ◇ わたしの想像ですけど、 「図体」の漢字を置き代えて、 「画体」という言葉があったとしても不思議じゃない、 …という気もします。 たとえば画家が、モデルの身体を、 「図体がいい」と言わずに「画体がいい」と言ったのかも。 まあ、語源俗解の域を出ませんが。 ◇ 余談ですが、 「ガッツがある」の「ガッツ」は日本語ではなく、 「gut」という英語の複数形です。 英語の「gut」は、 物理的には「内臓」、精神的には「胆力」の意味。 ラケットの弦(ガット)と同じ語源です。 ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.04.28 10:50:08
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