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まいかのあーだこーだ

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2024.05.07
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映画「岸辺露伴ルーヴルへ行く」のTV初放送。
NHKプラスでも配信すると思って余裕こいてたので、
序盤を見逃してしまいました…。

配信がないならないで、その旨アナウンスしてほしいw



以下ネタバレ考察です。

この物語の設定は、
ちょうど《藪箱法師》と対照関係になってますね。

> 光を反射する鏡は人を映すが、
> 光を吸収する「絶対的な黒」が映すものは何か?
> …それは過去だ!


ご神木の祠にあった鏡は、
抑圧された人格《藪箱法師》を現出させたわけですが、

ご神木の樹液が生み出す絶対的な漆黒は、
過去の罪などの《後悔》を実体として現出させてしまう。
言い換えるならば、
過去に入ったはずの《滅相》が復活するってことですね。
【滅相】[名]
仏語。四相の一。
因縁によって生じた一切のものが現在の存在から滅し去り、過去に入ること。
https://kotobank.jp/word/滅相

しかも、
自分自身が背負った罪への《後悔》のみならず、
先祖が背負った罪への《後悔》も実体化してしまうらしい。


ルーブル美術館から絵画を盗み出していたのは、
モリス・ルグランなる贋作画家の一味です。

彼らは、
ルーブルの「収蔵品移転プロジェクト」を悪用してる。
ルーブル美術館始まって以来の大プロジェクトが、静かに進んでいる。新しくできた超近代的な保存施設に、所蔵する25万点もの美術・工芸品を5年がかりで移そうという計画だ。
https://globe.asahi.com/article/14279381

つまり、
ルーブルの地下倉庫にある未解明の収蔵品から、
価値のある絵画を見つけ出しては贋作をつくり、

それを新設される保管センターへ移転させ、
真作のほうは自作絵画の額縁の裏側に隠して、
海外オークションに出品して安く買い叩く手口。

もちろんモリス・ルグランの元ネタは、
アルセーヌ・ルパンの作者モーリス・ルブランですね。



しかし、

モリス・ルグランが、
自作の絵画「ノワール」の裏に隠したのは、
山村仁左右衛門の真作ではなく、
そこから剥ぎ取った顔料の一部だったようです。

盗んだ「ノワール」の裏側を見た買い付け師の男は、
実体化した車の幻影に轢かれて死んでしまいました。
きっと過去に轢き逃げ事件でも犯していたのでしょう。



一方、露伴先生は、
ルーブル美術館で山村仁左右衛門の真作を見た結果、
山村仁左右衛門の亡霊に襲われてしまいます。

しかし、
後で分かったことだけど、
露伴先生は山村仁左右衛門の子孫じゃなく、
妻の奈々瀬さんの実家の末裔だったのよねw

なぜ血縁関係のない露伴先生が、
山村仁左右衛門と顔がそっくりで、
山村仁左右衛門の《後悔》を背負っていて、
その絵師の《才能》までを受け継いだのか?

そして、そもそも、
なぜ山村仁左右衛門の真作は祖母の家にあったのか?

いつもながら、
そのへんのロジックは不可解です。



…それはそうと、
京香さまはあいかわらず無敵っ!

山村仁左右衛門の真作をガン見してたのに、
なんらの《後悔》にも襲われることはありませんでした。

つまり、
本人のみならず、
先祖代々、何も背負ってないってことwww







以下は感想です。

ぶっちゃけ、
映画として観るほどの内容とは言いがたいけど、
スペシャルドラマとしてなら十分に楽しめました。

もちろん、
ツッコミどころはいろいろあります。

上記のとおり、
露伴先生が血縁関係のない山村仁左右衛門の亡霊に襲われるとか、
死者であるはずの奈々瀬さんにヘブンズドアが出来てしまうとか。

やたらと蜘蛛が這いまわる必然性もよく分からない。



そして…
これを言っちゃ身も蓋もないけど、
そもそも舞台がルーブルである必然性を感じないのよね。
江戸時代の女の幽霊がモナリザっぽいのも変だしw

この内容なら、
むしろ国内の美術館を舞台にしたほうがよかったかも。

ルーブル美術館の事件が一段落した時点で、
物語としてはだいたい終わりなのかなと思いきや、
そこから日本に帰ったあとの種明かしが冗長だったりして、
映画としてのテンポの悪さも欠点だと思うし、

間をもたせるだけの演出の創意にも欠けてた感がある。



とはいえ、
若き日の露伴と奈々瀬の夏のエピソードには、
それこそ泉鏡花の怪異譚みたいな風情がありました。

ちなみに、
露伴先生はいつからヘアバンドを巻いてるのかしら??
…生まれつき?


つぎは密漁海岸。



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最終更新日  2024.05.09 10:04:11


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