テーマ:今日聴いた音楽(75557)
カテゴリ:音楽・映画・アート
ちょっと名の知れた人が死ぬたびに、
我先にと追悼したがる人たちが多いのを見て、 つねづね「なんだかなー」と思うのだけど、 セルジオ・メンデスのことを、 大手メディアが「歌手」だと書いたせいで、 ほとんどの人が、 その情報を疑うことなく拡散しながら、 「R.I.P.ご冥福をお祈りします」 「素晴らしい音楽をありがとう」 「昔は彼の曲をよく聴きました」 「ひとつの時代が終わった」 「あのころが懐かしい」 などとSNSに書き込んでる状況です。 要するに、 大手メディアの記者も、 SNSで追悼してる人たちも、 まともに曲を聴いたことがないのだろうけど、 そういう人たちが、 ただ時流に乗っかるだけのために、 これ見よがしに追悼するってのは、 かえって失礼じゃないかと思うのよね。 ◇ ちなみに、わたしは、 ブラジルの音楽が好きなので、 それなりにセルメンの曲も聴いてるけど、 彼がどんな歌声なのかはピンと来ません。 Wikipediaで、もっとも有名な 「Herb Alpert Presents Sergio Mendes & Brasil '66」 のときのパーソネルを調べてみたら、 Sérgio Mendes – piano, backing vocals, keyboards, arrangements …とあるので、 いちおうセルメン自身も声は出してるようだけど、 印象的なのは、 ラニ・ホールを中心とする女性ボーカルだと思う。 ◇ まあ、 セルメンは日本びいきだったはずだし、 そんな細かいことは気にしてなかろうけれど、 このまま、 まともに音楽が聴かれることもなく、 「歌手セルジオ・メンデス」 という呼び方だけが拡散するとしたら、 かえって不幸なことだとさえ思います。
毎日新聞。
産経ニュース。
東京新聞。
The Walker’s。
読売と朝日は「音楽家」と書いてましたが、 テレ朝は「歌手」と報道してたようです。 NHKは「ミュージシャン」と報道してます。
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最終更新日
2024.09.09 17:38:46
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