mamaじかん　～NEW

　　　　
　　　　　　
　　　　





れんれんのお絵描き教室をずっと探していた。

絵が上手になって欲しいわけではなくて、
れんれんを見ていると、絵を描くという時間は彼にとってとても大切な時間に思えるからだ。

うまく言い表せないが･･･
好きなことに向き合っているその時間はシンプルだけどとても深いということが
よくわかる。

まーちゃんもまたはさみやテープを持ち出しての切ったり貼ったりが大好き。
何だかいろんなものを作り出す。

造形もできると、一緒のところに行けるなあ･･･思いは固まり、強くなる。


と、そんなある日･･･

「いい本があったよ」と教えてもらったのがこの本。
　　　　　

私が探していたのはまさにこの空間。

「必要なものはこどもが持っている」という言葉が一番響いた。

好きなことを存分にさせてあげたいとこの頃とても思うようになった。
そんな風に育った子供ってすごく幸せだなあって思う。
やりたいことをやりつくすって大事なんじゃないかな。
これから先、大きくなるにしたがっていろんなルールがでてくる。
いつでもどこでも好きなことができるわけじゃない。
生きていくうえでそれは必要なこと。
社会や他の人たちと上手く折り合っていくのに必要なこと。

ならば、せめて「この時間だけは」「この場所だけは」好きなことを･･･と思う。


このアトリエでは課題やきまりがない。
さまざまな画材の中から、子供たちが自由に描き、自由に作る。
絵の技法を学んだり、上手に描けるように指導したりはしない。
気分が乗らなければ、寝転がっていてもいいらしい（笑）。

子供たちの気持ちのままに表現させる。

子供たちの持っている力を信じて、必要なときにちょっと手助けするだけ。


いい感じだ。


･･･というわけで何の迷いもなく体験へ･･･



ちなみに、この本を薦めてくれたのは例のアンテナの高い友達。

本を読んだ後で、「すっごく良かった。体験に行く」と言ったら、

「地図でいうと、うちらが住んでいる場所の上の方にアトリエはある？」
と意味ありげなことを言う。

「そこら辺にもあったよ･･・」

「そこに行くといいみたい」

「もしかしてなんかきた？」

「うん」

「本も私に読んでみるといいよってきたの？」

「そうなんだ、実は」


この手の会話にはもう慣れた。
私が鈍いばっかりに、メッセージを受け取ることができない。
彼女を通してメッセージがくる。

ありがたい。


体験談はまた後日。