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カテゴリ:美味しいもの
昨日の日記に書いたおでん種のことに、あまり反応がなくてちょっと拍子抜けのmamatamです。
ちくわぶとか、牛じゃないスジとか、きっと何人もの方からひと言ふた言あるだろうと思っていたのに、見事にスルー、肩透かしで、少し寂しい気分なのです。 で、思わず、自分から触れちゃうわけですけど、今日はちくわぶのお話をしたいと思います。 前の日記で、東京人のソウルフードなんて書いちゃいましたが、それはわたしの思い込みとしても、西のほうの方があまり召し上がらないのは確かで、関東人以外の方にはあまり評判も良くないようです。少なくとも関東ローカルな食品というのは間違いないようです。 ただ小麦粉を練って筒にしただけのもの、美味しいわけがないなんて言われる方が多いです。でも、実は、そんなお手軽なものじゃないんですよというのが今日のお話です。 もちろん原料は小麦粉ですし、最初に水と塩を加えて練るのも確かです。けれども、それで完成というわけではありません。 工程はまだ先があって、練ってから伸ばして、その後丸めてまた練るのです。この、伸ばしては丸めてまた練る工程を何度か繰り返し、最後に伸ばした生地を休ませた後、味染みが良くなるように細い棒(羅宇というそうです)に数回巻きつけて、鳴門巻みたいに外側が波なみになるように成形。それをゆっくり茹で上げたあと、羅宇を引き抜いて、一晩水に晒して熟成させると共に、練りと伸ばしを繰り返したことで腰が出て噛み切れないほどに締まった生地を、吸水させて柔らかくさせる。これでようやく完成なのだそうです。 だから、ちゃんと作られたちくわぶなら、時々言われるような粉っぽさや小麦粉臭さはないはずなんです。 でも、本当を言うとわたしも、1本たかだか200円足らずのちくわぶが、こんなに手のかかるものだと知ったのはわずか数年前。もしかしたら関東人でも数年前のわたしのように知らない方のほうが多いかもしれませんね。 東京でおでんが考案された頃、おでん種の中の白ちくわというのは、魚の白身で作られていて、とても高価だったのだそうです。でも、人気があったので、その白ちくわに代わるものとして安い小麦粉で作るちくわぶを考案した知恵者がいたそうです。 つまり、ちくわぶは、生まれながらに生粋の庶民の食べ物だったわけです。今でも、熟練の職人の技と勘でほぼ手作りに近い工程で製造されているちくわぶですが、庶民の食べ物であることに変わりはありません。 わたしが子どもの頃には商店街に必ず一軒はあったおでん種屋さんがほとんど姿を消してしまった今でも、東京のスーパーの練り物の棚にちくわぶは並んでいます。 東京以外ではどうでしょう? 最近はおでん種として、だいぶ認知されてきたと聞いていますが、やはりあまり見かけないのでしょうか? もし、見つけたら、一度味わってみてください。 美味しく召し上がるコツは、一度下茹ですることです。弱目の火で数分茹でて、ちくわぶがふわっとしてきたらおでんの鍋に投入。 ぜひお試しくださいね。 あ、そう言えば、蛇足ですが、みなさん、おでんに入れるもの、なんて呼びますか? わたしは上にも書いたようにずっとおでん種と呼んでいました。記事の中にも出てくる商店街のおでん種のお店の看板にもそう書かれていたと覚えています。 でも、最近、おでんの具と仰る方に出会いました。というか、考えると、そう言われる方、結構多いのです。 おでんは日本中どこでも親しまれている食べ物のようですし、いわゆるご当地おでんというのもたくさんあると聞いていて、だから、おでん種という呼び方が一般的なんだと勝手に決めつけていたのですけど、どうなんでしょう、これ、東京だけなのかしら?ちくわぶみたいに、関東ローカルなのでしょうかね? 皆さんの周りではいかがですか? ホントにつまらない話ですが、気になるのですよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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