カテゴリ:子規玩味
きょう東京に所用があり、久しぶりの上京ついでに、台東区根岸にある正岡子規の住居跡の史蹟「子規庵」に行ってみました。 「五七五」に興味があるものなら一度は訪れたい聖地(サンクチュアリ)ですが、実際に行ってみると山手線・鶯谷駅北口から徒歩わずか5分の、あっけないほど交通至便なところにありました。 駅前の交番で道を聞いたら、すでに道順のプリントが用意されていて、お巡りさんと思わず見交わす笑顔と笑顔。 僕は若い頃は東京に住んでいましたが、その頃は不勉強で短詩形文学に知識も興味もなく、ここを訪れたのは初めてですが、すでにいろいろな映像や画像で見ているせいもあって、何か懐かしいような既知感(デジャヴ)に包まれました。 それはもちろん、明治時代の住居そのものである「子規庵」それ自体のもたらすノスタルジーでもありました(・・・建物は戦後の再建だそうですが)。 丹精込められた庭などを眺めていると、すごく落ち着いた気分になり、ここが終(つい)の棲処(すみか)であれば、子規もけっこう幸せだったんじゃなかろうかと思いました(・・・ちなみに、この庭も当時の比較的鮮明な写真が残っており、それに基づいてかなり正確に再現されています)。 子規が主人公の一人であるNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」の影響で、やはり来庵者は非常に増えているということでした。 このドラマのセットが「子規庵」の間取りその他をきわめて忠実に再現していることに、録画を見ながら改めて気がつきました。 気さくな案内係の女性にうながされて、子規の机下(きか)の座布団に腰を下ろして、かの有名な糸瓜棚(へちまだな)を眺めてみました。感激の極みでありました。 なお、敷地内部は写真撮影禁止だそうです。 が、実を言うと、係の方々の目を盗んでササっと2~3枚撮ったのですが、それをここに掲載してはさすがに叱られると思いますので、やめときます~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年12月12日 16時44分48秒
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