カテゴリ:詩歌つれづれ
○ 内村鑑三の書幅発見 日光好き示す短歌
【下野新聞(栃木) 1日付朝刊1面トップ】 日露戦争の際に非戦論を唱えたことで知られるキリスト教思想家・内村鑑三(うちむら・かんぞう、1861~1930年)が奥日光での感動を短歌に詠んだ直筆の書幅が、31日までにさくら市狹間田の関係者宅で見つかった。内村が日光を度々訪れたことはこれまでも分かっていたが、日光への思いを記した資料が発見されたのは初めて。専門家は「日光が内村にとって重要な場所だったことをあらためて裏付ける貴重な資料」と評価している。(江戸美佐子) 書幅が見つかったのは、内村に師事した旧熟田村長青木義雄(1869~1951年)の孫大村務さん(66)宅。青木も住んだ母屋の和だんすの中に、内村の別の書幅2点と共に見つかった。同市ミュージアムの学芸員らが、署名や筆跡などから内村の直筆と確認した。 大村さん宅からはこれまでも、内村が青木に宛てた400点以上の書簡などが見つかっている。 今回の書幅は縦65センチ、横26センチ。「霜枯に錦繍は消えて男躰山 常磐木に添ふて積る白雪」の短歌が「鑑三」の署名と「千九百十三年十一月四日」の日付入りで書かれている。 短歌には日光に紅葉狩りに来て時期遅れだったものの、かえって常緑樹が素晴らしかったことから歌を詠んだことが添え書きされており、内村の感動ぶりがうかがえる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年04月06日 15時55分31秒
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