カテゴリ:山形県の菓子(郷土菓子含む)
写真のお煎餅が、山形県左沢(あてらざわ)の穴子煎餅です。左沢は、山形市から寒河江(さがえ)市へ入り、国道287号線を米沢・長井方面に車を走らせた大江町にあります。また難読JR路線、駅名で知られる左沢線(あてらざわせん)の終着駅でもあります。 さて山形県人にとっての母なる川は、最上川。その最上川に、米沢から酒田まで舟運航路が開かれた元禄7(1964)年以降、左沢は舟運要衝の地として大変栄えた町でした。けれども、船での旅には危険がつきもの。いつの頃からか、左沢の人々は道中安全を船着き場脇のお地蔵様にお祈りしました。その祈りが託されたお菓子が、写真の穴子煎餅なのです。また、お煎餅の袋に書かれてあるエピソードには「15の歳に行う出羽三山のお山参りのお供物」だったとも書かれてありました。今よりも格差が激しかった時代、大切なお米を粉に挽いて作ったお煎餅は、どれほどの貴重品だったことか。。。 見てのとおり穴子煎餅は、真ん中に穴が開いていてイグサで7枚ずつ括られています。銭をかたどったおせんべいであることが、一目瞭然です。この穴子せんべいを、私は大江町の道の駅で買いました。 山形は新緑のGW以降、ドライブにはもってこいの場所。6月なら、さくらんぼ。それから道の駅大江近くの最上川にはアユ漁のヤナ場がありましたから、7月のアユ漁解禁(要日付確認)も楽しみです。山形までお出かけして、ディープな郷土菓子と出会う旅もアリかも! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 15, 2015 06:13:34 PM
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