カテゴリ:カテゴリ未分類
白い家比較 ヴォイジイvsロース
Q ヴォイジイ、ベイリー・スコットの白いコテッジと、A.ロース、ル・コルビュジエの白い住宅との相違点は? A 勾配屋根による小屋vs陸屋根による直方体、凹凸のある壁面vs平滑な壁面、中世から続く構成の単純化vs抽象的な直方体・面・線の構成、過去の参照vs過去と断絶してゼロからつくろうとする志向などと、同じ白い住宅でも根本的な違いがあります。 ヴォイジイやベイリー・スコットの白いコテッジは、白い外壁、水平に連続した窓などにより、モダンデザインの源流としてよく挙げられます。彼らの作品は多くの雑誌に取り上げられ、後の世代や海外に影響したことは間違いありませんが、屋根、表面の凹凸や素材感(マチエール)、歴史的構成の参照などにより、モダンデザインとの相違点も多くあり、過去と断絶して抽象的立体をゼロからつくろうと志向した運動とは、大きくかけ離れています。 ・ラフキャストの壁面は、近づくと大きなデコボコがあります。一方コルビュジエ、ロースの白い壁面は、コンクリートブロック、レンガなどをモルタルで均した上に塗装した平滑な面です。油絵と日本画ほどのマチエールの違いがあります。 参考文献 David Gebhard ”Charles F.A.Voysey Architect” HENNESSEY & INGALLS INC. 1975 Panayotis Tournikiotis “Adolf Loos” Princeton Architectural Press 1994 ゼロからはじめるシリーズの17冊目、近代建築入門が出版されました!約400頁すべてにイラスト!ライト、ミース、コルビュジエ、グロピウスばかりでなく、ラッチェンス、ガルニエ、ペレも深堀り。表紙はドミノシステムを変形(だから角柱)+サヴォア邸+プレキャスト風味に、はしごが左に寄っているのはガルシュの家(ミースのテューゲントハット邸も)の外階段やテラスの欠き込みから、1階のコルはモデュロールのポーズ、ペリアンも登場(裏表紙ではペリアンがコルの長椅子に座る)、海はコルがあこがれ、最期の場所ともなる地中海。アイデアはボクで、絵はイラストレーターの内山良治さん。 南米の川の方での書籍紹介文:「ゼロからはじめるシリーズの17冊目。19世紀の黎明期から、モダニズム建築、さらにその後のポストモダンにいたるまでを概観し、建築デザインと、建築家の思想が日本と世界に与えた影響が理解できる。空間構成、建築家とその思想をユニークなイラストでビジュアルに紹介。どのように近代建築が生まれ展開していったかを総合的に理解できる。」 イラストで読む建築史! 建築基準法の法令集の読み方を、わかりやすく学べます。第5版をお求めください。 建築法規スーパー解読術 新訂第5版 修正追加部分 建築法規の入門はこれで↓ 第3版をお求めください。 1級建築士試験の用語、公式などを一気に覚えられます。新訂版をお求めください。 ミカオ建築館ではユーチューブ動画と書籍を検索しやすくまとめてます! ろーすお気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.04.11 11:57:17
コメント(0) | コメントを書く |
|