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ルドゥーによるピラミッド形の建築
Q C.N.ルドゥーによるピラミッド形の建築はある? A きこりの家計画案、大砲鋳造工場計画案などに使われています。 どちらの計画案も、炉と煙突をピラミッド状の形態としています。H.ゼードルマイヤーの「中心の喪失」におけるきこりの家のキャプションに、「新しい教義は、幾何学的形式が同時にまた建築的基本形式だということである。」と述べられています。しかしピラミッドなどの幾何学的形式は古代からあるわけで、新しい教義にはあたらないと思われます。 ・ルドゥーによる純粋幾何学に近代性を見る考えは多くあります。しかし大砲鋳造工場では四隅にパヴィリオンのようにピラミッドを置いて対称性を強調し、建物を十字の軸に沿って配置するなどは古典主義のものです。ルドゥーの形態に見る中心性(入口、量塊、空間による中心の明示)、対称性、記念性、象徴性は、古典主義を極端に変形した形で引き継いだものと考えられます。プラトン形態とは純粋幾何学による形を指しますが、その名のとおり古代ギリシャに端を発しています。純粋形態で近代性を遡るならば、ギリシャやエジプトに遡らねばならなくなります。 参考文献 Anthony Vilder “Claude-Nicolas Ledoux” Massachusetts Institute of Technology, 1990 磯崎新、篠山紀信「幻視の理想都市 ショーの製塩工場」六燿社、1980 ハンス・ゼードルマイヤー著、石川公一、阿部公正訳「中心の喪失-危機に立つ近代芸術」美術出版社、1965、原典1948 ゼロからはじめるシリーズの17冊目、近代建築入門が出版されました!約400頁すべてにイラスト!ライト、ミース、コルビュジエ、グロピウスばかりでなく、ラッチェンス、ガルニエ、ペレも深堀り。表紙はドミノシステムを変形(だから角柱)+サヴォア邸+プレキャスト風味に、はしごが左に寄っているのはガルシュの家(ミースのテューゲントハット邸も)の外階段やテラスの欠き込みから、1階のコルはモデュロールのポーズ、ペリアンも登場(裏表紙ではペリアンがコルの長椅子に座る)、海はコルがあこがれ、最期の場所ともなる地中海。アイデアはボクで、絵はイラストレーターの内山良治さん。 南米の川の方での書籍紹介文:「ゼロからはじめるシリーズの17冊目。19世紀の黎明期から、モダニズム建築、さらにその後のポストモダンにいたるまでを概観し、建築デザインと、建築家の思想が日本と世界に与えた影響が理解できる。空間構成、建築家とその思想をユニークなイラストでビジュアルに紹介。どのように近代建築が生まれ展開していったかを総合的に理解できる。」 アクソメで分析するルイス・カーン、ル・コルビュジエ、ミース、グロピウス、F.L.ライト イラストで読む建築史! 建築基準法の法令集の読み方を、わかりやすく学べます。第5版をお求めください。 建築法規スーパー解読術 新訂第5版 修正追加部分 建築法規の入門はこれで↓ 改訂第3版をお求めください。 1級建築士試験の用語、公式などを一気に覚えられます。新訂版をお求めください。 木造入門の決定版!改訂第2版をお求めください ミカオ建築館ではユーチューブ動画と書籍を検索しやすくまとめてます! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2024.04.11 12:34:18
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