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Q 新古典主義(ネオクラシシズム:Neoclassicism)とは?
A 18世紀から19世紀中頃までに流行した厳格化、単純化された古典主義です。 新古典主義は、それ以前のバロック、ロココの動的で豊穣な古典主義の反動として、単純さ、純粋さ、生真面目さが際立った古典主義です。古典主義とはギリシャ、ローマに範を求めるヨーロッパでは保守本流の様式ですが、ギリシャの考古学的研究が盛んになり、ギリシャや原型への回帰も謳われました。フランスのC.N.ルドゥーによる立方体、球、円筒などを用いたデザインは、その装飾の少ない純粋形態から近代性の現れ、近代建築の始点のひとつとよく語られます。 ・ルドゥーのデザインは、装飾が少ないといっても単純化されたオーダーやパラディアン・モチーフ(アーチの両側に小開口とオーダーを配した形)をよく用いており、また左右対称や中心の強調(中心性)によって形をまとめる構成は、極めて古典主義的なものです。純粋形態、幾何学は建築に必須なものとして古代からあるもので、純粋形態が近代性の現れとするならば、エジプトのピラミッドも近代建築となってしまいます。また正多面体を意味するプラトン立体は、文字通り古代ギリシャに端を発します。純粋形態で近代建築の歴史を遡るならば、限りなく遡れてしまうことになります。 参考文献 Anthony Vilder “Claude-Nicolas Ledoux” Massachusetts Institute of Technology, 1990 Sir Banister Fletcher ”A history of architecture” The Athlone Press 1975 Robin Middleton, David Watkin “Neoclassical and 19th Century architecture/2”, Electa/Rizzoli, 1980 ゼロからはじめるシリーズの17冊目、近代建築入門が出版されました!約400頁すべてにイラスト!ライト、ミース、コルビュジエ、グロピウスばかりでなく、ラッチェンス、ガルニエ、ペレも深堀り。表紙はドミノシステムを変形(だから角柱)+サヴォア邸+プレキャスト風味に、はしごが左に寄っているのはガルシュの家(ミースのテューゲントハット邸も)の外階段やテラスの欠き込みから、1階のコルはモデュロールのポーズ、ペリアンも登場(裏表紙ではペリアンがコルの長椅子に座る)、海はコルがあこがれ、最期の場所ともなる地中海。アイデアはボクで、絵はイラストレーターの内山良治さん。 南米の川の方での書籍紹介文:「ゼロからはじめるシリーズの17冊目。19世紀の黎明期から、モダニズム建築、さらにその後のポストモダンにいたるまでを概観し、建築デザインと、建築家の思想が日本と世界に与えた影響が理解できる。空間構成、建築家とその思想をユニークなイラストでビジュアルに紹介。どのように近代建築が生まれ展開していったかを総合的に理解できる。」 動画リスト リスト中の青字をクリックすると動画が再生されます! 構造の基本を学ぼう! 構力マラソン 構造力学を毎日1題解こう! 建築法規の基本を学ぼう! 法令集の読み込み講座! 環境工学の基本を学ぼう! 木造建築入門! インテリアデザイン入門! 動画リストのリスト イラストで読む建築史! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2024.04.12 12:18:51
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