「小右記」借りました!
全16巻を買うお金も、しまう場所もないので、当然図書館で借りました。で、当然市立図書館にはなかったようで、県立図書館から借りています。 長徳二年は、伊周・隆家が花山法皇を弓で射て、大宰府や出雲に左遷されるという大事件が起こった年です。丁度「小右記」を記した実資が、検非違使別当(警察の長官)を勤めていたので、事件の詳細が残ることになりました。大河ドラマでも、もうすぐ起こる事件です。実際は伊周達と法皇側の従者同士の争いで、法皇側の童子2人が殺され、首が持ち去られた、という事件でした。為光(兼家異母弟・故人)の三の(姫)君に通っていた伊周が、法皇の牛車でも見たのか、自分の三の君に法皇が通っていると勝手に邪推したことが発端です。これは、完全に伊周の早合点で、法皇は為光の四の君に通っていました。何とも軽率な行いで、これで伊周は完全に失脚します。この巻は寛弘二年まで収録されているので、その間、彰子の入内、定子の出産、薨去、伊周の宮中への復帰等が収められています。あと3年経つと、彰子に敦成親王が生まれますが、その出産について、紫式部がその様子を「紫式部日記」に書き記すことになります。さて、読もうっといつもポチっと応援ありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村