飛び出す感じはあんまりない。
でも、感触がリアル。
踏み締める土の感触は生々しいし、風や匂いまで伝わってきそう。
異星の自然、野性、本能…。
くっきり。
そもそも伝えたいメッセージが、明確で深い。
堂々たるハリウッドの大作。
お話は、先が読めるっちゃあ読めるんだけど、つまんなくない、全然。予定調和的気持ち良さで、3Dじゃなくても十分楽しめる展開。
これは、タイタニック越え、当然でしょー
一度うるっとくると、途中から止まらなくなって、3D眼鏡がないと恥ずかしかったくらい(->_<-)
ナビィの世界は、宮崎アニメに似てる気がする。
もうちょっと動態的で、猛々しいけど。
生態系のバランス、動植物との親和性。
異星人は空気を吸えないとか、中心となる木とか。
触角の「絆」は、王蟲を思い出す。
そんなコミュニケーションのファンタジーあり。
歴史の寓話あり。
市場経済への警告もあるような。
「ウォール街」でマイケル・ダグラスが「欲望は善だ(←Greed is good!!、多分・・・?)」と叫んだけど、あれから20余年。
マイケル・ムーアの「キャピタリズム」が公開され(←見てないですけど)、そしてこの「アバター」。キーワードは「I see you.」だ。2153年頃の地球は、「ターミネーター」と同じぐらい暗いけど、これが希望のカギかもね。
身の程をわきまえず、欲望を暴走させたままにしておくと、取り返しのつかないつけが回ってくる。
サム・ワーシントンが悩みながら成長していくのも、シブい。
最初と最後では別人のようだ。
映画館を出たら、周りはコンクリートとプラスチック。
色みも質感もすごい違和感。
「何かと何かを交換」しなくては、帰りの電車にも乗れないよ
あぁ、リンクしてナビィのところに戻りたーーーい!!!