1996/06 イギリス・アメリカ
監督: アン・リー
原作: ジェーン・オースティン
脚本: エマ・トンプソン
出演: エマ・トンプソン/エリノア
アラン・リックマン/ブランドン大佐
ケイト・ウィンスレット/マリアンヌ
ヒュー・グラント/エドワード
グレッグ・ワイズ/ウィロビー
大好き。2回観ました。
一回目。
原作が発表されたのは1800年代のイギリス。
だけど、 今の日本でも十分リメイクできる話。
結婚は愛かカネか。
しっかり者の役割りを果たす姉と、自由に生きたい妹。
ウワサ大好き田舎のおばちゃんと、田舎モンをバカにする都会の貴族。
オンナは自由が利かなくって、オトコを羨ましがる。
でも、オトコだって自由とはいえない・・・
変わらないテーマ。
ウィロビーは谷原章介(笑)、エドワードは阿部寛、エリノアは蒼井優なんてどう?
でも、マリアンヌと大佐は誰かだろ? やっぱり、アラン・リックマンはステキ。
で、二回目(ネタバレ)
エマ・トンプソンは多才ね。アカデミー賞脚色賞にノミネート。
笑いも品よく盛り込んで、どのキャラも愛すべき存在にしてしまう。
例えば、ウィロビー。
口先だけのチャラ男。どうしようもないタラシ。女の敵。
でも、なんかねー。
最後は憎めなくて、可哀想なヤツだった。
だって、結局、自分の結婚は追い込まれ婚だし(笑)
きっと、これからも愛を求めてドンファンを繰り返すことでしょう。
エドワード。
優柔不断の草食系。知的だけどマザコン。
おクチを半端に空けて(←ヒュー・グラントの得意技)。口下手でイラつく。
しかし、最後はデキるコだ\(^o^)/
途中まで、エリノアは大佐の方がお似合いなのではと思ったけどね。
やはり、この組み合わせででいいのです。
なんといっても、アラン・リックマン
ホレなおし
人の痛みを知った大人の男の、控えめで献身的な温かさ。
ほんと、「分別」を体現してるの。
マリアンヌがお姫様抱っこされる場面は・・・
アン・リー監督の映像も美しい。
イギリスの丘陵地帯の風景。雨や風。衣装、お辞儀や言葉。
音楽と朗読。お花に至るまでの小道具。
最後の結婚式の場面は忘れられない。
子供たちがカラフルなリボンをはためかせながら教会へ集まるんだけど、入口の前の墓場が映り込む。
無常感と祝祭と。
資産家の大佐とつつましい生活を選んだエドワードでは、新婦のウェディングドレスも全然違う。でも、幸せの度合いは違わないはず。
コインを投げる大佐の幸せそうな笑顔と、コインのきらめき・・・
あー、いい映画でした