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カテゴリ:書評
著 者=石井 幹子 書 名=美しい「あかり」を求めて- 新・陰翳礼讃 発行所=詳伝社 発行年=2008.9 評 価=★★★★☆ 日本で最も早く夜間景観・イルミネーションを広め、国内で最も有名な照明デザイナーである著者の自伝的エッセーである。照明を、「ひかり」というよりも「あかり」と捉えて陰影(光と影)の美しさ、特に日本的美を意識して建築物照明・夜間景観・イルミネーションイベントを表現してきた照明分野の権威・大家の経験に基づく考え方を示している。 先駆者というのは、どの分野でも苦労が多いものであるが、努力や実績を重ねて積み上げたものが今を形成していることが良く分かる。少し古い本であるので、今の最新潮流の3D-MappingやLEDがほとんど紹介されていないことには、時代を感じてしまう。また、もう少し、仲間あるいはライバルが居たと思われるので、自分自身以外のことや他の照明デザイナーとの切磋琢磨など照明・イルミネーション分野を俯瞰するような書きぶりがあったらもっと良かったとは思う。しかしながら、全体としては非常に良い本であることは間違いない。 【楽天ブックスならいつでも送料無料】新・陰翳礼讃 [ 石井幹子 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.10.26 17:36:50
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