みらいノ素(もと)

前々からKAIにビデオカメラを貸してくれと言われていたのを、面倒なものだから生返事で答えていた。
そうしたら、いつの間にやら私「冬休みに貸してやる」という約束をしていたらしい。この前から一生懸命絵コンテもどきのを書いたり、キャラクター設定をしたりしていたのはその準備だったのか!!

クリスマスには何が欲しいの?とまだサンタを信じているKAI（小学校高学年までサンタを信じていた私の子だ）に問うと、今年は思いもしない答えが返ってきた。「オレが描いたキャラクターの名前が浮かばないから、その名前」。え?ネーミングですかい。「サンタにはきついプレゼントじゃないか?」というと「サンタがもしお母さんだったらラッキーだと思うはずなんよな」とカマをかけている。
いやいや、そんなプレゼント、サンタが届けてくれるはずないでしょう。

映画（ただのビデオ作品なんだけど、KAIは映画と思っている）の準備は着々と進んでいる。なにしろ冬休みまであと3週間。主演女優は私かと思ったら、監督は特撮作品を狙っているらしく、粘土で怪獣を作ってそれにワイヤーを仕込んで動かそうかとたくらんでいる。
風呂場を使ってシャワーを雨のように見せるというシーンもあるらしい。怪獣の口に懐中電灯を仕込んだら光線を発するように見えないかとか、風の雰囲気を出すためにドライヤーを貸してくれと言ってみたり、いつの間にプランを温めていたのか彼なりにいろいろと考えている様子なのだ。
今日は実家の母（つまりKAIにとってはおばあちゃん）に、畑をロケ現場に使わせてほしいと頼み込んでもいた。これはどういうシーンに使われるのだろうか?

脚本、カメラ、監督はKAIなんだって。
私は声優として参加するらしいよ。ダンナは人形を動かす係。
今、監督はキャラクターデザインにのっとって、怪獣の顔を油粘土で試しに作っているところよ。本番では紙粘土使うんだって。私はこの人形作るだけで冬休みおわっちゃうような気がしてんだけどなあ。
はー、どうなる今度の冬休み。