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カテゴリ:カフェ・おいしいもの
90年代に出版されたもののようですが、日本食の見直しが浸透してきた今にこそ読んでおきたい1冊。しかも、かなり読みやすいのです。 栄養学の落とし穴的なことにも触れられていて、科学の進歩等で刻々と変わっている栄養についての考え方や、戦後にむりやり勧められた欧米型食生活の日本人への影響など、食について考えさせられる内容が満載。 3キロ程度で生まれた体が成人になると50キロ、60キロになる。その肉体を作っているのは食事なのだから、食生活に気をつけるのは当然という、誰でもわかるはずなのに意識してなかったことも多く、ハッとさせられます。 ま、幕内さんに勧められるまでもなく、わが家は常に粗食。 本日のお昼。刻みパセリ入りの卵焼き、たくあん、塩昆布、梅干し。黒豆。キャベツと長ネギだけのみそ汁。とろろ芋を少し混ぜたご飯。 パセリはお肉のパックにたくさん飾りで添えられていたので、もったいなくてね。たくあんは友人のお父様、梅干しは姑ちゃんがこしらえたもの。黒豆は友人がくれたのを昨日煮ておきました。みそ汁には、ダシで使ったイリコもそのまま。お客様に提供するものじゃなし。見てくれは気にしません(>_<) 午後からは「粗」な現実から脱して優雅な世界を求め、県立美術館で開催の『華麗なるオーストリア大宮殿展』へ。ここの当日券売り場に人が並んでいたのを初めて見ました(笑)。とにかく中高年が多いこと。こういう年代の人はおばちゃん一人は心細いのか、興味のカケラもなさそうなご主人付。だからなおさらごった返しているのか。大宮殿展というから、どんな華麗な世界かと期待していたのに、9割は肖像画で私には退屈。テーブルウェアも期待してたほど豪華な印象は受けなかったし、展示されていた椅子の何客かはデザインがかわいいなと思えた程度。ジュエリーも数えるほどしかなくて、なんか見応えに欠けるのでした。わざわざチケット買って行くほどではなかったというのが正直なとこ。 で、お客のほとんどがこの展示だけで帰るため驚くほどガラガラの、2階の展示室の方がおもしろい。この美術館収蔵のものなど岡山ゆかりの大御所作品が展示され、とりわけ多いのは国吉康雄。過去に国吉展をやった時にはすごい集客だったのに、こんなせっかくの展示に見向きもしないなんてなー。有名な油彩だけでなく、ペン画や鉛筆画,クレパスを使ったものなど、筆跡が感じられるのも多々。美術館に脚を運んだ価値はあったというわけです。 「大宮殿展」の流れでやってきたらしいおばちゃんが、ご主人に「モデルは下半身デブばかりじゃなー」と国吉作品に正直な感想をもらしていたのは笑えました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年02月06日 19時59分29秒
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