山陽新幹線に残っていた500系車両、2027年をめどに引退へ
東海道新幹線からはすでに姿を消し、現在は山陽新幹線区間に残っている新幹線500系車両を2027年をめどに引退させることが、今日、JR西日本から発表されました。(博多南駅にて2023年2月撮影。)500系は1997年に営業運転を開始したJR西日本のみにしか存在しない車両です。デビュー当時は営業運転で300Km/hのスピードを出すことから、『のぞみ』用の車両として使用されていましたが、先頭車の形状から座席数が少なく、座席数を一定にしたいと駄々をこねたJR東海のせいで次第に500系のぞみは減っていき、2010年2月末で東海道新幹線区間から姿を消しました。その後、16両編成を8両編成に短縮して山陽新幹線区間で各駅停車の『こだま』用車両として使用されることになりました。一時期はエヴァンゲリオンやハローキティとコラボした塗装も登場し、活躍する区間は短くなっても人気を集めていました。また上の写真にもあるように博多南線の車両に充当されることもあり、春日市や那珂川市から博多駅まで通勤・通学されている方には馴染みの車両になっていることだと思います。しかしJR西日本では最新型のN700S系16両編成を追加投入することを発表し、余った自前のN700系16両編成を8両編成に組み直して、それを2027年までに500系に順次置き換えることを発表しました。引退までまだ3年近くありますが、早いうちに500系の雄姿を写真や動画に収めておいた方がよいかもしれませんね。それでは、今日はここまで。