熊本地震の前震から9年、県内各地で追悼式が行われる
今から9年前の2016年4月14日の夜、最大震度7の揺れを観測した熊本地震が発生しました。熊本県内では災害関連死を含め275人が犠牲となりました。また、地震発生当時仮設住宅住まいだった人々は災害公営住宅などの恒久的な住まいに転居することができましたが、まだ2世帯4人が自宅再建できていません。今朝、熊本県庁では追悼式が行われ、木村知事や遺族らが犠牲者へ黙とうを捧げました。式辞では木村知事が、「多くの命や犠牲の上に今があることを忘れず、地震の記憶や教訓を語り継いでいく。」と犠牲者に誓っていました。最大震度7を観測した益城町でも献花台が設置され、役場の職員たちにより黙祷が捧げられました。益城町では道路の整備や区画整理が行われ、災害に強いまちづくりに取り組んでいます。近い将来発生することが予測されている南海トラフ巨大地震に備え、熊本県では甚大な被害が発生すると想定されている大分県や宮崎県と共同で訓練活動を行っています。政府では大分・宮崎両県で甚大な被害が発生した場合、熊本地方合同庁舎に災害現地対策本部を設置する方針で国の防災備蓄拠点も熊本に整備されることから、こうした災害が発生した際には、熊本県の役割が非常に大きくなります。熊本地震の記憶を若い世代に語り継ぐとともに、当時の経験を『次』の災害に活かせるよう、復興を進め、防災対策を広めてもらいたいと思います。それでは、今日はここまで。