テーマ:40代の視点と日常(771)
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どこか人のご機嫌取りをするようなコだった
嫌われないようにと常に気を配っているように思えた なにかあるな と 感じてはいた 親の愛情薄く育ったのか 子供のころいじめにあっていたのか そんなことを思いめぐらせていたけれど 彼女との会話からはそういった生育歴は感じず 勝手に想像するのは 失礼だよな とも思っていた 面倒なことは率先して引き受けてくれた 何度も助けてもらった 煮物をたくさん作るとおすそわけしてくれた 出かけると お菓子を買ってきてくれた いろんなものをご馳走になった 彼女の子供も可愛がった 今度の夏休みはウチに泊まりに来るようにと その子に伝えてあった シングルマザーで 頑張っていると 思っていた 仕事が忙しいときも嫌がらず文句も言わず 明るくこなしているように見えた が が が だ・・・ とんでもない背任行為をしていたことが発覚した ・・・・・・・・あり得ない・・・・・・・・ おかしいとは思っていた 彼女にも確認するよう言ったし 施設長にも言ったし ミーティングでも全員に言った が それ以上のことはしなかった アタシが だ 施設長にも何度も言ったけれど 施設長からは そんなものかも と 悠長な答えが返ってきて なら そんなもんだろう と 思っていた が 違った 明らかに故意による不正があった 信じていたし(基本みんなそーだよね) いい子だったし 仲良くしていたし 繰り返しになるが 信じているから 仕事も分掌して 任せていたことが アダになったわけだ まさか そんなことをやっていようとは 考えもしなかった 見つけてしまった瞬間は あまりのことに声もでなかった 直接の担当であるアタシの責任だ 落ち着いてくると 裏切られた とか だまされた とか そういう感情が湧き出てきた これは たぶん生まれて初めての感情 ボスは雇用し続けたそうなことを言っていたが (ボスは彼女のこと特別かわいがっていたからね) 現場はみな 一緒に仕事を続けるのはムリだと感じていたようで (信じていただけにね 衝撃は大きい・・・) 自己都合で退職となった ボスが声を荒げて 「らいさんにどれだけ迷惑をかけたと思っているんだ 謝れ!」 ・・・・・・・・・・・ むー 泣きながら謝罪されてもなあ~ 他人から真剣?に謝罪されるという経験も初めてだけど 謝られて済む問題じゃない・・・ と 冷静に彼女を見ている自分・・・・・ ワタシがおかしい おかしいと叫んでいるとき 彼女はどんな思いでそれを聞いていたのだろう とか どういうつもりでこんなことをしたのだろう とか こんなことをしたら結果がこうなる と なぜわからなかったんだろう とか どうして どうして と ぐるぐる巡る思い・・・ 人を疑うという習慣のない自分が あまりにオメデタすぎたのか これからは 疑いありきで 生きていかねばならないのか 仕事を任せて共に働いていた施設長のショックも計り知れなく 彼女の残した傷痕は あまりに重く あまりに深い・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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