少額硬貨の製造は必要か
放言で知られる某国の大統領が、少額硬貨の製造をやめるべきだと放言したことで、日本も1円玉を廃止すべきではないかとの議論が起きているようだ(゜レ゜)現金レス化で減る1円玉 昨年の製造わずか51万枚 欧州では少額硬貨廃止した国も1円玉が注目されたのはこの世に消費税が登場し、100円で買えた物が103円出さないと入手できなくなったことに端を発する。そして今や税率10%となり、一方で依然として直接税は取られまくっている。当初言われた直間比率は是正されず、いたずらに間接税のみが増えるだけの世となって実質所得はダダ下がりだ。消費税を廃止すれば1円玉なんて明日にでも廃止できるとのコメントには共感しかない。話が長くなるので消費税のことは一旦置いておいて、昔と今で大きく違うのはキャッシュレスの普及度合いだ。首都圏のJR私鉄地下鉄ではICカード利用時の税込み運賃を1円単位で設定し、多くの場合現金で切符を買うよりも安くなっていて、キャッシュレスの利便性を認識させるのに寄与している。一方で医療機関で現金以外不可のところが多いのは、医療費の点数計算の結果本人負担額が10円単位となっているからだし、現金オンリーの中小零細の商店は最初から税込単価のところが多いだろう。さらに税込み103円が110円になったことで、1円玉の出番は大きく減少した。ベトナムは通貨としてのコインがほぼ流通しておらず、現時点の最小額面通貨は1,000VND紙幣である。日本円にして6円相当だが紙幣なのだ。近年QR決済も増えているようだが、ベトナム国民は多種類の紙幣を駆使して取引を行なっている。一方クレカ社会となった韓国では500KRW以下のコインが流通し、最小額面通貨は10KRWだ。しかし請求額が10KRW単位のところに釣銭の生じる現金を出すと、鬱陶しそうに「カードは?」と言われてしまう。釣銭用のコインを用意していないのかも知れない。100KRW未満のコイン消滅も間近に感じる。ベトナムや韓国ではインフレでニーズが減少して少額通貨が淘汰されたようだが、日本ではスキームを煮詰めてお上主導でエイヤッと決めないとうまくいかない。もちろんベトナムのようにコインを全廃するのは不可能なので、1円単位の取引は小切手や振込を含めたキャッシュレスに限定し、通貨使用の場合は請求額を10円単位に切り上げる首都圏電鉄方式が妥当だろう(・∀・)