指宿・・・これも難解な地名ですが『いぶすき』、環境温泉保養都市宣言をしています。
鹿児島県薩摩半島の南端に位置する指宿、オクラやソラマメ、焼酎原料のサツマイモなど農産物が豊富なところで、鹿児島市から南へ、車でもJRでも1時間程で到着します。
思い起こせば45年前に訪れたのが最初、そして名物の砂むし風呂に浸って、その後山川港から船で対岸の大隈半島根占に渡り、九州最南端の佐多岬を目指したことが思い出されます。
好奇心旺盛な私には、ソテツやフェニックスが珍しく新鮮に映った記憶があります。
指宿は霧島と並び鹿児島を代表する温泉地、湯量が豊富なことから昔は湯豊宿(ゆぶしゅく)と呼ばれていたようで、人気の秘密は何と言っても『砂むし風呂』にあります。
今から約300年前の元禄時代から湯治場として利用され、現在では市営砂むし会館『砂楽』が摺ヶ浜に造られ、広く砂むし風呂が楽しめるようになりました。入浴料は浴衣込み900円です。
髪が濡れるのを嫌う家内を、無理矢理誘い並んで入浴、そして頑張らなくても良いのに25分(通常は15分)も熱さに耐えたという、思いでの旅もありました。
『白波乃 下に熱砂の隠さるる 不思議に逢えり 指宿に来て』と与謝野晶子は詠んでいます。
世界で例を見ないこの天然砂むし温泉、砂地の海岸に浴衣を着たまま横たわり、首まで砂で埋め、自然湧出する温熱で身体を温め汗をかく入浴です。長寿社会の到来から健康志向になり、この入浴法や弱塩素泉質の効能は温泉療養に叶っていると、今日では年間300万人もの方が訪れているようです。特に関節・関節系に効果バツグンだそうです。
この砂むし風呂は、温泉地下水脈が山側から海岸に流れ、90℃にも及ぶ高熱が砂地を温めているのを巧みに利用しおり、錦港湾を目の前にしての入浴は格別です。
砂むし風呂への入浴は、いつもは海岸に造っている建屋の中で行うことが出来ます。写真のように波打ちぎわで行うのは、潮位が大きい大潮の干潮時の日中に限られ、しかも真夏の日中とか、寒さが厳しい冬場は除かれますから、入浴条件は自然に左右されてしまいます。
潮が引いた後の砂浜からは、湯煙が立ち上がり幻想的な光景を見せてくれますが、温泉の水路が出来ているために、素足では火傷の恐れがありますからご用心です。
一寸豪華にお風呂に入りたい時(入浴料3,500円)や、お泊りの場合は白水館が推奨。
土地柄、砂むし風呂は当然として、日本のお風呂の歴史を再現した元禄風呂が楽しみです。
泡泉、施浴、腰湯、樽風呂、浮世風呂、釜風呂などなど温泉三昧、壁画にも興味がそそら、ついつい長湯をしてのぼせてしまったこともありました。が、後のビールが美味しかったですよ。
次回は成田国際空港の免税店を予定しています。 |
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最終更新日
2007.04.14 06:59:07
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