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2008.08.02
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  今年も天の川を挟み、織姫星(こと座1等星のベガ=織女星)と夏彦(わし座のアルタイル=牽牛星)が別居中の再開の時が来ました。勤勉だった二人が結婚してイチャイチャばかりの怠け者に、機を織らず牛追いをしなくなった夫婦への罰で引き離されます。再会が許された七夕当日、雨降りだと天の川の水かさが増し織姫が渡るのが困難になると、カササギ(日本で佐賀県だけに生息)が身体で橋を架けてくれるという逸話・・・も、夢があるようで現実と交雑してしまいます。
そんなことで今日は、東北夏祭りの一つ仙台七夕と、見物後の海鮮炉端焼き店をご案内です。
仙台七夕仙台七夕
  仙台七夕は高価な『和紙飾り』が主流で、色模様のクス玉(仙台発祥でダリアから考案)や吹流し・笹飾りなど、10m超の竹竿に5個以上の巨大飾りが特徴、市街地を約3千本で飾るお祭りは今年も月遅れ(中暦)の8月6日~8日の3日間、200万人もの人出予想で開催されます。
伊達藩祖政宗の時代には七夕が行われていたようで、政宗は婦女の文化向上から奨励したようです。しかし、明治維新の新暦採用で年々廃れ、一旦、第一次大戦後の不景気払拭で復活をしますが、日中戦争や太平洋戦争で再中断、戦後やっと完全復活したという歴史があります。
仙台七夕 仙台七夕 仙台七夕
仙台七夕 仙台七夕 仙台七夕
  祭りの市街地は人の一方通行、身動きが取れない人出に吹流しが顔まで垂れて来ます。
『動』の青森ねぶた祭りや秋田竿灯祭りは神を送る行事。一方、『静』の仙台七夕祭りの本来は、古来の豊作を祖霊に祈るお盆から独立させ、田の神を迎え豊作を祈る行事といわれています。
30万人前後の死者を出した江戸時代(天明と天保)の大飢饉、明治と昭和の大冷害や、平成でも15年前の冷害では外米輸入という事態がありました。東北太平洋側に夏吹く冷風『やませ=北東の風』が原因、この冷害を乗り越える祈りが七夕祭りを盛んにして来たといわれています。
賑やかなお祭りの影には、先人達の切ない祈りの思いが隠されていました。
現在では数十万円~数百万円/本の豪華飾り、昔の素朴な祈りが失われている感じがします。
仙台七夕の縁起飾り仙台七夕の七つ道具
  仙台七夕の飾りのもう一つの特徴は、七つ道具(飾り)という小物達があります。
吹流しは織姫の織糸を象徴して飾りの主役、着物(紙衣)は病気・災難の厄除けと裁縫の上達、巾着は商売繁盛と金運、千羽鶴は家内安全と健康長寿、投網は豊漁・豊作、屑篭は清潔と倹約、そして最後の線香は祖霊を迎える準備、追加で短冊は学問や書道の上達になります。
♯、♭~『笹の葉サ~ラサラ、軒端に揺れる・・・』、短冊に願いを込めて実現させたいですね。
近頃は星降る風景をとんと見る機会が無く、新装仙台天文台のプラネタリウムは世界一との評価で一見。自然界の星座・星雲を見るには気温が低く湿度の無い冬空が、M社天体望遠鏡取付けの長野県野辺山やハワイ島マウナ・ケア山(家族旅行計画中)がベストになるのでしょうか!
地雷也入り口名物炉端焼き風景
  見物の疲れと喉の渇きは、海鮮炉端焼き『地雷也』で豪華に過ごします。(店では山塞料理と)
国分町ど真ん中の人気店、予約無しでは1時間以上の待ち時間になり、どうせなら予約をしてカウンター席を確保したいものです。お店とは40数年来の付き合いで、当初は麦とろ定食お代り自由の食べ放題・・・5・6杯は普通に食べていましたが、そんな親しみ店も現在地に移転させてからは高級炉端焼き志向になり、懐が寂しい時は躊躇する店になりました。でも、値段以上の味・鮮度・量・雰囲気を約束してくれますので大満足、勝手に常連客気取りです。
地雷也
珍味お通し刺身盛合せ2人前鶏焼き
  昔懐かしいガマ蛙にまたがった地雷也が店のシンボル、掟は『突魚(ししうお)五菜みな喰う可し 長居は無用 飲み逃げ喰い逃げ打首也 頭目○無し 貸売り御容赦』、カウンター15席・座敷6卓程度の店です。刺身盛合せは地場市場仕入れで新鮮、ボリーム満点ですこぶる旨い。
自家製笹かまぼこ名物キンキ焼き味噌陣中握り焼き
  焼き魚は大振りの子持ちニシンやホッケもありますが、名物はこれまた特大の吉次(キンキ)焼きになります。脂が乗っていて大根おろしと一緒に食べると、お酒が旨く一気に酔いが進みます。
そして仕上げは12、3cmはありそうなしそ葉巻き味噌陣中握り焼き、それに先ほどの吉次焼きの残りでスープを作ってもらい頬張ると、至福の時空が広がります。吉次のこってり脂分と細長切りネギの塩味スープで旨さ絶妙、今宵の食事代償は一人福沢諭吉1枚・・・は覚悟になります。
けやき並木の仙台定禅寺通り
  仙台は伊達政宗の命名で杜の都、それを象徴するのがけやき並木の定禅寺通りになります。
青葉城恋歌の歌詞二番には、『七夕の 飾りは揺れて 思い出は帰らず 夜空 輝く星に 願いをこめた 君の囁き 季節(とき)はめぐり また夏が来て あの時と同じ 七夕祭り 葉ずれさやけき 杜の都 あの人はもういない』と愛しさを歌います。広瀬川畔、カバンを提げ坂道を登って来るおかっぱ女子高生、数年後に偶然巡り逢い、夢のような・小説のような・七夕祭のような実体験が!
次回は北京オリンピック開催、そこで五輪にまつわるエピソード3遍を予定しています





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最終更新日  2008.08.02 07:07:03
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