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カテゴリ:疾病
手術などで原疾患の病は癒えても、その後遺症としてリンパ浮腫という新しい病が発症する事がある。 一難去ってまた一難という感じであるが、患者としては決して諦めず、積極的に専門家を探し、少しでも症状緩和の方向性を探らねばならない。 セラピストと体調について話す松永さん(左)。右足に包帯を巻き、左足はストッキングをはく(後藤学園付属リンパ浮腫治療室で) 東京都渋谷区の会社社長松永龍(りゅう)さん(79)は1997年春、徐々に両足がむくみ、リンパ浮腫(ふしゅ)と診断された。 92年に前立腺がんの手術を受けていた。骨盤のリンパ節を切除した手術の後遺症で、リンパ液が足にたまり、むくみが起きた。 何か所も病院を回ったが、満足な処置を受けられない。海外の知人らから情報を集め、99年、思い切って米国にあるリンパ浮腫専門クリニックを訪ねた。 院長は、自らもリンパ浮腫になり、整形外科医から転身した女性医師だった。医師は治療用の弾性ストッキングをはいた自分の足を見せ、「元の体には戻れませんが、これ以上悪くならない手立てはあります」と切り出した。 肌を清潔にして保湿するケア、滞ったリンパ液の流れを良くするマッサージ、専用の弾性包帯や弾性ストッキングの着用、歩くなど筋肉を収縮させる運動。この4種類の治療を組み合わせた方法で、「複合的理学療法」と呼ばれる。リンパ浮腫治療の第一選択肢だ。 医師が浮腫の状態を診断し、専門の教育を受けた看護師や理学療法士、マッサージ師らが「セラピスト」(治療者)として施術する。最初に1か月ほど集中的に行い、むくみを軽くする。その後は医師やセラピストの元に通いながら、患者自らが自宅でのケアを行う。 これを実践する後藤学園付属リンパ浮腫治療室(東京都大田区、佐藤佳代子室長)に、松永さんは帰国後、通い始めた。 まず、セラピストによるマッサージ。足にたまったリンパ液を、上半身の健康なリンパ管やリンパ節に流れるようにする。病状に応じ、強さを加減する。 次に、症状が強い右足に弾性包帯を巻き、左足は弾性ストッキングをはく。圧迫することで、マッサージで改善した皮膚の柔らかさや、むくみが軽くなった状態を保つ。 家への帰り道には駅の階段を使い、仕事もこなす。包帯などでの圧迫は、翌朝まで続ける。 「包帯をとった時は、両足とも細くなっていて、効果を実感します」と松永さん。当初は57センチあった右の足の付け根の周囲は、今は50~51センチになった。 国内でもここ数年でセラピストの育成が進み、「リンパ浮腫外来」を設ける医療機関や、医師と連携するマッサージ治療院など複合的理学療法を行う施設も徐々に増えている。 室長の佐藤さんは「適切な治療やセルフケアを続ければ、重症でも症状緩和や悪化の防止が可能です。あきらめず、専門家を訪ねて欲しい」と呼びかける。 治療やセルフケアの手順は、佐藤さんの著書「リンパ浮腫治療のセルフケア」(文光堂、税抜き3800円)に詳しい。 リンパ浮腫の治療施設 セラピスト育成を行っているNPO日本医療リンパドレナージ協会((電)0465・47・3080、火~金曜日午前11時~午後5時、ホームページ(http://www.ne.jp/asahi/lymph/mlaj/)で一部を紹介している。 [出典:読売新聞]お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年03月08日 05時31分37秒
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