全て
| カテゴリ未分類
| 精神的健康
| 身体的健康
| 経済的健康
| アンチエイジング
| 雑感
| 健康長寿食
| タバコ
| サプリメント
| 疾病
| 長生き・長寿
| アクティブエイジング
| 睡眠
| 氣・波動エネルギー
| 日常生活
| 3つの健康
| 運動
| スピリチュアリズム
| 仲人士
| 芦屋婚活アカデミー
| 登録販売者
カテゴリ:疾病
我が子の、病気は親としてはいたたまれなくなる。 特に今まで元気でいた子が、重い病気になると何でという気持ちになるだろう。 小児の病は進行が速いので、親としてはなるべく早く適切な病院に連れて行くなどの対処が重要である。 9歳の純夏ちゃん。時々見せる笑顔に両親は救われた(埼玉県内で) 転勤で埼玉県に引っ越して間もない1999年6月末、3歳の誕生日を目前にした純夏(すみか)ちゃんは発熱した。38度前後の熱が上がったり下がったりを繰り返し、数日がたった。 近くの医院でもらった解熱剤は効かなかった。 純夏ちゃんはそれまで、健康そのものだった。何度か風邪をひいたが、熱は明け方には引き、ケロリとした顔でお絵かきやおままごとを楽しんだ。 「何かおかしい」。両親は胸騒ぎを感じた。 3歳になった翌日の7月4日、母親(39)は就寝中の純夏ちゃんの表情に息をのんだ。目の焦点が合わず、よだれを垂らしてぼーっとしていた。慌てて抱きかかえると、体をぐっと後ろにそらせてけいれんした。救急車で運ばれた病院でも、激しいけいれんが起こった。 髄液や脳波の検査で感染による急性脳炎と分かり、脳のむくみを抑える薬などが投与された。呼吸が止まる生命の危機もあったが、10日ほどで意識を取り戻し始めた。順調に回復し、母親は1か月が過ぎた8月の日記にこう記した。 「超超超元気!ケタケタ笑って楽しそうだったり、泣いたり怒ったり。素晴らしい!」「歩く練習をする。動き良好!」 「ほら」「あそこ」などの言葉が出始めると、病気前の記憶もよみがえった。発病前に行った東京ディズニーランドのアトラクションを思い出し「恐竜が怖かったね」「パパと(射撃ゲームで)バキューンバキューンしたもんね」と笑った。 両親は「このまま順調に回復してくれるはず」と信じ、10月に退院した。だが、脳波には異常な波が残っていた。主治医は「今の能力は2歳半くらい。元の状態に戻るかどうかはまだ分からない」と告げた。 後遺症として、てんかん発作が残ったことも気がかりだった。翌年1月には発作が頻発し、再び入院した。発作はなかなか止まらず、合う薬を見つけるため、多くの抗てんかん薬が投与された。 3月の退院時には、口数が減っていた。時々出る単語も「パンダ」が「パンパン」になり、ジャンケンは「ジャンジャン」になるなど、幼くなった。純夏ちゃんは、急坂を転げ落ちるように、言葉や記憶を失っていった。 「あれほど元気になったのに、なぜ」。脳炎を乗り越え、順調に回復していただけに、発作の頻発と共に始まった知能低下の衝撃は大きかった。 「純夏はどこまで壊れてしまうのか」。両親は、先の見えない真っ暗な洞穴を進むような恐怖を感じた。 急性脳炎 ウイルスなどの病原体の感染が原因で起こる。高熱に続き、意識障害やけいれんが突然現れ、持続する。脳のむくみやけいれんを抑える早期の治療が欠かせない。大脳の神経細胞の過剰な興奮で起こるてんかんや、知的障害などの後遺症が残ることもある。 [出典:読売新聞]お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年04月05日 08時37分56秒
コメント(0) | コメントを書く
[疾病] カテゴリの最新記事
|
|