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カテゴリ:疾病
![]() 家族が寝たっきりになった場合、その病状改善にはそれぞれの専門家の知識が必要である。 専門家の情報の輪でもって、できるだけ患者の状態を良くしてあげたいものである。 ![]() 先月初旬、金沢市で小川医院を開業する小川滋彦さん(47)は、市内の伊藤保さん(77)宅を往診した。チューブで胃に直接、栄養を注入する「胃ろう」の状態や皮膚の状態をチェックするためだ。 伊藤さんは脳梗塞(こうそく)などのために寝たきりで、妻の智恵子さん(75)と二女(44)が小川さんを迎えた。 胃ろうは、患者の症状や介護事情などに応じて使われるタイプが違う。栄養剤の投与が容易なもの、使用期間が長いものなどそれぞれに特徴があるが、いずれも2~6か月ごとに交換しなければならない。 しかし、お腹(なか)の穴の位置と胃の穴の位置がずれていたり、チューブの通り道が曲がっていたりすることがあり、内視鏡やレントゲンが使えない在宅医療の現場では、ベテランの技術が欠かせない。交換時にチューブを胃と間違えて腹腔(ふくくう)内に挿入し、そのまま栄養剤を注入した死亡事故も数件起きている。 診察を終えた小川さんは、智恵子さんにこの1か月間の様子などを尋ねた。智恵子さんが手際よくリンゴジュースを注入する姿を見て、「すっかり上達しましたね」と声をかけた。 次に小川さんが向かったのは、夫(73)と2人暮らしの女性患者(71)宅。昨年8月の退院時、認知症が進み、手足のマヒも深刻だったが、夫は「症状を進めずに、口から食べる力も戻してやりたい」と願っていた。 この女性のケアには、小川さんが事務局長を務める自主グループ「金沢・在宅NST(栄養支援チーム)研究会」のメンバーがかかわった。2004年に発足し、栄養管理を扱う医師のほか、管理栄養士、理学療法士、歯科衛生士など様々な職種の人がいる。 小川さんはこのうち5人を女性宅に招き、その意見を参考に女性の介護計画(ケアプラン)を作るケアマネジャーと相談。訪問による栄養指導と理学療法士のリハビリを新たに加えた。管理栄養士は、好物のイクラやタマゴを使い、とろみをつけてかみやすくした料理をつくった。理学療法士は毎週訪れ、首や肩を動かし、飲み込む力の回復を目指したリハビリを続けた。 すると、女性の状態は驚くほどよくなった。「最近、自力で歩いて、座ることもできたんですよ。口からも料理が食べられます」と夫はうれしそうに話した。 栄養の専門家のネットワークがあれば、寝たきりの患者でも病状を改善させることができる。「在宅での生活の質を向上させたい。胃ろうは、そんな地域医療を支えるための重要な道具です」と、小川さんは話している。 胃ろうのネットワーク 開業医の小川さんが理事を務める「PEGドクターズネットワーク」は、正しい適用や安全な手技の普及などを目指し、2001年に発足。ホームページ(http://www.peg.or.jp/index.html)で介護者にも役立つ情報を公開し、相談も受け付けている。 [出典:読売新聞]お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年04月11日 07時25分31秒
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