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カテゴリ:★☆着物☆★
今日は、『きもの日和』という本を読んでました。
宇野千代さんが自らデザインした着物の写真と素敵なエッセイが掲載されています。 昭和30年代にデザインした作品も、雑誌の写真という形で掲載されていて興味深いものがあります。 宇野千代さんというと、桜が大好きな方で、桜のデザインが多いのですが、花を描いた桜、枝付きの桜、花びらを描いた桜とさまざまあります。 私の気に入ったのは、「桜吹雪スミぼかし」という作品で、白っぽい地に納戸色の濃淡の花びらが散っているというもの。 裾近くは花びらがたくさん描かれていて色も濃いもの、上に行くにしたがって花びらが少なく色も薄いものにと、花びらでぼかしが表現されています。それは花びらが積もっていく光景のように描かれています。 桜以外の柄もたくさんあって、小さな白い四角を流れるように散らした「石畳」という作品も素敵。 札幌をイメージした樹木を刺繍した訪問着と袋帯も素敵です。冬でも白を着るのにピッタリな雰囲気です。 エッセイも、宇野千代さんと着物のかかわりの歴史、着物への思いが綴られていて読み応えがあります。 気に入った一文を引用します。 「装いの心構え」という章の冒頭です。 お洒落は、とても大切なものです。その人の生き方を表現することだからです。 ただ単に、流行の洋服を着ることでも、値段の高いものを着ることでもありません。 身を整えるとは、心を整えることなのです。 きもの日和 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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