508967 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ある日どこかで

ある日どこかで

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

2007.02.24
XML
カテゴリ:ベルギー映画

≪ブリュノは更生できるのか?≫

以前から観たいと思っていたのが、先日やっと観る事が出来ました。




20歳の青年ブリュノは少年達を使い、盗みを働きそれを売るようなその日暮をしていた。彼には18歳の恋人ソニアがいるが、彼女との間に子供が出来た。その子をジミーと名付けたソニアはブリュノに真面目に働いて欲しいと頼むが、彼には親になったと言う自覚はなく、お金に困って軽い気持ちでジミーを売ってしまう…



この監督の作品は初めて観ましたが、噂どおり、まったく音楽がなくドキュメンタリータッチで描かれており、題材が題材だけに大変リアルに感じました。

若いブリュノとソニアの関係は無邪気そのもの。考え無しに子供を作ってしまう事は両方に責任があるけど、それでもソニアは出産を経験し、母親の自覚はすぐに芽生えていく。一方ブリュノはどうしよもうもない。本当にどうしようもない。
子供を売るという行為。養子縁組ならまだしも、この背景には闇の組織が絡んでいる雰囲気で、何がたくまれているかわかりゃしない。このブリュノという人間は、未成熟という言葉で済まされない、人間としての感情が少し欠けているのではないかと思います。

しまいには大切なものを失い、それを取り戻そうとする姿をカメラは追っていますが、ジミーを売ってからの後の行動で、彼は大人になって行きかけているのかもしれません。
ただ、その行動も心底自分が悪いと思ってとった行動かは量りかねます。ただソニアに捨てられたくないだけじゃないか、闇の組織の人間から逃れる為ではないか、なんて。

だけど、これはベルギーに限った事ではないような話なんですよね。日本でも同じ。格差社会がこういう現象を生んでいる、とはそれだけではないと思うけど、家庭や学校のあり方とか、地域が子供達を育てるとか、そういうことを真剣に考えない限りどこにでも多く起こり得ること。熊本市の病院が「赤ちゃんポスト」を設置する申請を出した事が話題になっていますが、これは必要かもしれません。捨て子が増えるかもしれない、と言う不安はなくはないのですが、虐待されたり、まともに育てられなかったりするよりは、大切な命を育むのに必要な施設かもと。私はこの映画を観た後だったので、特に考えさせられました。


L'ENFAN / THE CHILD
2005年
ベルギー/フランス
監督/脚本:ジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ
出演:ジェレミー・レニエ、デボラ・フランソア、ジェレミー・スガール


DVD






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2011.06.20 16:08:24
コメント(4) | コメントを書く
[ベルギー映画] カテゴリの最新記事


Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Archives

・2024.05
・2024.04
・2024.03
・2024.02
・2024.01

Favorite Blog

鈴木まもる『火の鳥… mizumizu4329さん

Cayos Wonderland cayo414さん
E KOMO MAI!☆nanaku… ナナクリさん
明日に架ける橋。 ほしの部屋さん
ADELA AVENUE chelsea2426さん
HYDE☆アニメ♪ミュー… ぶんちゃん7937さん
こぶたのベイブウ映… こぶたのベイブウさん

Category

Freepage List

Comments

ETCマンツーマン英会話@ Re:『マイ・レフトフット』(05/09) 『マイ・レフトフット』を調べていてこち…
hoshiochi@ Re:☆君を想って海をゆく☆(03/18) はじめまして、こんばんは。私もこの映画…
Maria@ 残念ですけれど… まだまだ未読の映画レヴュー…少しずつ読め…
伊場拓也@ Re:Somewhere in time!(03/24) 同じ思いかも?考え所ですかね。
こぶたのベイブウ@ Re:Somewhere in time!(03/24) リラさんのブログ、今まで楽しく読んでい…

© Rakuten Group, Inc.