ウルシ染め用のチップを加工し始めて、ちょうど1年が経って。先日、輪島の漆掻き職人、長平さんに通産3回目の漆材を運んで貰った。今回のウルシ材は直径10~15cmほどで、伐採後2年ほど経った木ということ。
漆液の染み出した成分が白く固まっている。濡れていると怖い・・・
まだ外皮が残って漆掻きの跡もくっきり!
直射日光を遮るためブルーシートを2重にかけて保管。
乾かして冊状に切りチップに、その後完全に乾燥させて重さを量る 草木染めを行っている人は、それぞれ自分の染色方法を持っていて、なかなか違う方法を試して貰えないこともある。
ウルシの染め色は堅牢度も良いが、簡略化した染めでは魅力を出しきれない。酸性水抽出をしてアルミ媒染で黄色に発色させ、乾燥後、更に染め重ねて鉄媒染をする。こうした手間をかけると良い緑色系になる!というようなウチの工房のマニュアルで染めてみて欲しいのだが・・・(笑
酸性水抽出、中性水抽出、アルカリ水抽出で多彩な発色と、堅牢な色、そうして染め重ねた色は、本当に魅力がある!こんな草木染が出来ることを実感してほしい。
2年目に入ったウルシ染チップ加工、この魅力を知って貰うため、記念に何かの企画を考えたい・・・でも、夏は暑いし染めるの熱いから、今の季節は、やめたほうが良いのかな?(^^: | |