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能登の手染め日記

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Feb 17, 2020
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カテゴリ:染色
草木染めを行っている人にとって、自治体の工業試験場や繊維関係の民間試験所というのは、ハードルの高い所だった。私も初めて通販カタログに草木染め商品を掲載されるときに、「耐光堅牢度の試験を受けていないと編集会議に出せません」と言われ、焦った思いがある(^^;

※耐光堅牢度試験(染色品の光に対する色あせの耐える程度を1~8級で判定する。紫外線を照射する紫外線カーボンアーク灯光の照射する時間の長さで変退色の程度を見る JIS L 0842)

繊維の提出の方法が布状態なので、糸染めの人にとっては、そのために試験織りをしないといけないことがある。そして試験というか検査代金が高いということもある。摩擦や洗濯などセットになっているところは1色で1万円を超えるところもあるので、そうそう出せないのが現実。



これは最近の私の試験結果だが、20色を1セットにして3級の試験を行ったもの。2セットで試験成績表の原本と副本4冊。合計で石川県工業試験場では5千円程度。原本だけだと40色で1色につき100円ほどの検査代金になる。この金額がありがたく、私は何度でも試験を受けられる(^^

昨年ウルシサミットにおいて他の県の工業試験場の人と話したとき、この内容を説明すると「石川県の繊維関係が進んでいるのは、そういう理由もあるんですね。私たちも考えてみます」と言われた。ほかの県や自治体の代金や仕組みは知らないけど、安価で気軽に調べられると、もっと草木染めの試験を受ける人が出てくるような気がする(^^

草木染めは自然の染めだから、「耐光堅牢度など化学染料の基準の試験を受ける必要がない」と言う人もいる。「自然から頂いた色」「水の中の魔物の仕業」「神様からの贈り物」とも言われるが・・・?

草木染めの、特に鮮やかな色は耐光堅牢度3級程度では、日光はもちろん蛍光灯の光でも色あせするものも多い。それは化学染料の染めでも同じような実感を持っている。着物の染め工房で仕事をしてから50年近くになる私にとって、3級は最低限度の染めの基準だったし、今では4級未満の化学染料は使わない。

草木の染料であろうと化学染料であろうと、自分の染めの程度を知りたいと思った。草木染め3級の壁が高いと思ったこともあるが、今は3級を超えた色だけを、耐摩擦や洗濯や耐汗を調べるようにしている。抽出や染めの方法を変えることによって試験結果が変わるのも事実。商品や作品にするときの拠り所になる。

自分自身の染めの基準を作りたい。だから今年の春から、耐光堅牢度4級の受験生になる(^^;)




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Last updated  Feb 17, 2020 06:36:20 PM
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