ウルシの㏗4、㏗7、㏗93種類の抽出を含めて、ヤシャブシ、コガネバナ、ゴバイシ、タマネギ、ラックダイ、インドアカネの染色データを比較してみた。
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/5b67faf92200c7f173050e1c4f97c4967a786cac.39.2.9.2.jpeg)
それぞれ上の段から
上、1・2・3 ウルシ㏗4、ウルシ㏗7、ウルシ㏗9、
中、4・5・6 ヤシャブシ、コガネバナ、ゴバイシ、
下、7・8・9 タマネギ、ラックダイ、インドアカネ、
上段はアルミ媒染:左は綿ローン、中は左の綿に+媒染、右は絹(ちりめん)
中段は銅媒染:左は綿ローン、中は左の綿に+媒染、右は絹(ちりめん)
下段は鉄媒染:左は綿ローン、中は左の綿に+媒染、右は絹(ちりめん)
絹も木綿も先媒染+染め+媒染+染めの4工程、木綿も同じだが真ん中の色は残液の媒染を最後に行っているので5工程、これでタマネギなどは良く発色するが、ほかは渋くなる場合もある。
こうしてみるとタマネギとアカネのお馴染みの染料、よく染まるので人気があるのが分かる。そして、上段にウルシの3種類を並べたが、遜色ない発色だと贔屓目でなくても言える(^^
工房で染めた複数回の実験結果では、ラックダイの薄い色、ヤシャブシのアルミ媒染などは殆ど染まらないので除外して、ほかの色はアルミ媒染で耐光堅牢度3級と銅媒染と鉄媒染では3級以上の結果を出すことができる。5のコガネバナのアルミ媒染で染まる黄色は特に美しく、安定して良い結果が出る。しかし、木綿の染めはあまりよくなく、回数を重ねても染まりにくい。
ほかの色はアカネの赤もラックダイのローズもウルシの黄色も鮮やかな色に染めると、実用的には色あせしやすいというのが使ってみた実感。今回の実験でも少し彩度を落とすくらい時間をかけて染めている。
3級の結果が出ても色あせしないわけではない。品質が保証されるわけでもない。そして常に良い結果が出るわけでもない(^^; タマネギの色は染まりが良いが、長期間にわたり室内に展示しておくと色あせが出やすい。
繊維の種類や状態、抽出方法、水の㏗や含有成分、染色時間や温度、媒染濃度、加熱の火力。それぞれの人の染め方が異なるので工房以外の染めに関しては分からない。私の染める結論は、いつも同じ・・・手間と工夫を惜しまなければ良い色が染まる。天然染料でも耐光堅牢度は3級~それ以上を染めることができる。
さ、4級~目指して実験をしよう!・・・(^^;
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/23dac03da51d0c9392f13043b6779e020480aaf6.39.2.9.2.jpeg)
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