『20世紀少年』――オッサンたちの活躍
ナビゲートDVD 20世紀少年 秘密大図鑑 上巻(DVD) ◆20%OFF!『20世紀少年 第1章』出演/唐沢寿明 / 豊川悦司 / 常盤貴子 / 香川照之 / 石塚英彦 / 宇梶剛士 / 生瀬勝久 / 小日向文世 / 佐々木蔵之介先日、映画館で観てきた作品です。『~少年』っていうわりに、主要キャスト、オッサンばかりのような。でも『20世紀中年』とかいうタイトルだったら、誰も観ないだろうし。事の発端は、主人公たちの少年時代。よくひと昔前の子供たちって、空き地や林など人目に付かないところに、秘密基地とか隠れ家みたいなのを遊びで作りますよね。何かで囲っただけの、簡素なつくりで。そりゃー子供だけで本格的な基地を建ててたら、かえって不気味でしょ。ぼくも小さい頃、友達とそういうの、やってました。ただし完成する前に、飽きて投げ出しましたけど。んで、子供同士で、空想のお話とかよく作ってたじゃないですか。大抵は悪の組織を、正義のヒーローがやっつけるってやつ。なにぶん子供の考える話ですからその内容たるや、とにかくルール無用で突拍子もないものばかり。この主人公たちも、背の高い草を結び合わせただけの、大人から見れば基地とすら呼べないような秘密基地で、ぶっ飛んだ物語を語り合ってました。世界征服を企む組織があって、世紀末にサンフランシスコやロンドンに細菌兵器をばらまいたり、空港を爆破したり。もうやりたい放題。でもそんなヤバイ空想が、現実になったら……?そして時代は世紀末。かつて秘密基地で遊んでいた仲間たちはみんな大人になり、それぞれの生活を営んでいました。唐沢寿明扮する主人公・ケンヂも、どこにでもいそうなコンビニの店長。失踪した姉の赤ん坊・カンナの面倒を看ながら、あくせく労働するだけの冴えない日々。そんなある日、「ともだち」と呼ばれる教祖率いる宗教団体が関わる、奇怪な事件が起こっている話を耳にしました。しかもそれら事件は、自分が昔、友達と作っていた『よげんの書』とそっくりであることに気が付きます。その『よげんの書』では、最後に悪から世界を守ろうとする9人の勇者が立ち上がることになっています。何で9人なのかというと。昔、秘密基地で遊んでいた仲間も9人だったから。で、自分たちの予言どおり、ケンヂ率いるかつての仲間たちが、人類のために立ち上がるわけです。人数は、わけあって7人に減ってますけど。ただ、ほとんどのメンバーは、ケンヂと同じように平凡な人生を送っているただのオッサンたち。そんな彼らが、果たしてどのように巨大な組織に立ち向かっていくのか……?物語は、第2章へ続きます。なかなか次が楽しみな終わり方でした。第2章は、立派に成長したカンナが活躍するようです。2009年1月31日公開!ちなみにその頃には、第1章を観に行ったワーナー・マイカル・シネマズ高岡はもうなくなっているんですよね……。