『ウォンテッド』――コテコテのハリウッド超大作!
ここんとこ、ブログの更新サボりっぱなしになっちゃってますねー。ネタがないわけじゃないんですけど。つーか、ネタなんかザクザクあるんですけど。つーか、日に日に増える一方なんですけど。ブログのほうが追いついてないんです。とりあえす、先々週に観た映画。『ウォンテッド』この映画、日本ではアンジェリーナ・ジョリー主演のような扱い受けてますけどね。実際、彼女のアクションは素晴らしかったんですけど。エンドロールのキャストでは、彼女の名前は3番目に出てきます。真の主人公は、ジェームズ・マカヴォイ扮する冴えない男です。ただし冴えない男ってのは、あくまで前半部分でのこと。中盤で彼は暗殺者の訓練を受け、メキメキと腕を上げていきます。あんな街中で銃を撃ちまくってたら、ちっとも暗殺じゃない気もしますけど。無気力そのものの人生を送っていた男が、自立した真の暗殺者へ見事な転身を遂げる様は、かなりエキサイティングでした。アクション一辺倒ではなく、ストーリーもそれなりにひねりを効かせており、なかなか楽しめます。まるっきりアンジェリーナ・ジョリーにおんぶに抱っこの作品でもありませんでした、意外にも。考え方次第じゃね。この映画、アンジェリーナの存在感が強すぎる気がするんですよね。ジェームズ・マカヴォイの健闘ぶりも、工夫を凝らしたストーリーも、ちょっとかすみがち。でもアンジェリーナの知名度がなければ、この映画もここまでメジャーにはならなかっただろうし。あそこまで制作費をガッバガバ注ぎ込めなかっただろうし。これがハリウッドの超大作が抱える宿命なのですね、きっと。