シーザーとパトラの館

本年初のペーアレのヨーガ教室。

小学校以来の友人が、1昨年の暮ご主人が亡くなった。

それ以後彼女は日増しに、気力が無くなってきた。

寂しいと嘆き、その暮らしぶりは見ていられない程になった。

体を動かすことで、元気になるかと思い、先生にお願いし中途なのだが教室へ入れていただいた。

今日がその初日。以前少しの期間だが一緒にヨーガを習ったことがあったので、素足になることは分かっていると思っていたが、ナーンとパンストを履いて来てきた。その上ウールのセーターの上にベストを2枚も着ている。

今日は幸いなことに、女性のH先生だった。訳を話したところ、懇切丁寧に準備運動を教えてくださった。

そして先生の前に座って実技を始めた。

ところが先生が右から始めるといっても、左から始めてしまう。

皆が首を左に向けているのに、彼女だけが右向きだ。

前面に大きな鏡があって、他の方のポーズが写っているのに～。

それに手を挙げるように言われても真直ぐに伸びない。

ヒヤヒヤの90分だった。

若し私もヨーガを習っていなかったら、こんな状態だったのかも知れない。本当に習っていて良かったと思う。

私だったらこの状態きり出来なかったら、きっと止めたと思う。

だが、幸いのことに、彼女はいい気持ちだったので続けたいという。

今後どのようになるか分からないが、少しでも元気になってくれれば良いと願うばかりだ。