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カテゴリ:源氏物語の女性たち
三月の十日あたりに、ご安産で男皇子がお生まれになりました。 御産養いなどの儀式のために、明石女御の御殿に移られます。 「白き御装束し給ひて、人の親めきて、若宮を、つと抱きて居給へるさま、いとをかし」 お産のために白装束をお召しになり、若宮をしっかりとお抱きになるご様子は、 紫の上はご出産をご存じないので、「いとめづらかに、美し」 「むつかしげにおはするほどを、たえず抱き取り給へば、まことの祖母君は、たゞまかせたてまつりて、御湯殿のあつかひなどを、仕うまつり給ふ」 まだお首のすわらない赤子を絶えずお抱きになられるものですから、 ★ 私は明石の女御が「人の親めきて、若宮をつと抱きて居給へるさま」に、 女御と皇子を中心にして、紫の上と明石の上の役割分担が自然にできるのは、 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
March 9, 2017 09:14:13 AM
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