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カテゴリ:源氏物語つれづれ
乙女の巻は、何故かとても長く感じた。 始めたのが10月11日だから、二カ月以上かかったことになる。 内容は豊富で、朝顔の斎院の頑固な性格に始まり、夕霧と雲井の雁の恋物語、 乙女 -16- http://plaza.rakuten.co.jp/ototachibana/diary/201210280000/ 乙女 -17- http://plaza.rakuten.co.jp/ototachibana/diary/201211020000/ 乙女 -18- http://plaza.rakuten.co.jp/ototachibana/diary/201211040000/ 乙女 -19- http://plaza.rakuten.co.jp/ototachibana/diary/201211070000/ 乙女 -22- http://plaza.rakuten.co.jp/ototachibana/diary/201211100000/ 乙女 -23- http://plaza.rakuten.co.jp/ototachibana/diary/201211110000/ 大宮という女性は家族愛が強いだけでなく、 息子といえども会うときには身だしなみを調えるところには、 朝顔の巻では、 「宮 対面し給ひて 御物語きこえ給ふ。 (女五の宮が源氏の大臣に対面なさって、昔のおん物語をなさるのですが、 と、ガラガラ声で骨太の女五の宮と対比することで、若々しく女らしい大宮が浮き立つ。 また、興味深いのは夕霧の視点から花散里と比べた箇所だ。 「かたちの まほならずもおはしけるかな。 と思ふ心のうちぞ、恥づかしかりける。 大宮のかたち 異におはしませど、まだ いと清らにおはしまし、こゝにもかしこにも「人は、かたちよきもの」とのみ目慣れ給へるを、もとよりすぐれざりける御かたちの、やゝさだ過ぎたる心地して、やせやせに 御髪ずくなゝるなどが、かく そしらはしきなりけり」 乙女 -33- http://plaza.rakuten.co.jp/ototachibana/diary/201211290000 顔立ちの美醜に係わらず、女性が小奇麗に年を取るのは、案外難しい。 身だしなみ、しぐさ、立ち居振る舞いに「品位」を感じさせるこの大宮という女性は、 ところで、秋の好きな梅壺女御(六条御息所の娘で、斎宮女御と聞こえし御方)が、 心から 春待つ園はわが宿の 紅葉を風の つてにだに見よ 「春のお好きなあなたさまは、春の到来を心待ちにしていらっしゃるでしょうね。 という内容なのだが、そこには「春なんか、比べ物になりませんわよ」 紫の上もなかなかで「風に散る 紅葉は軽し」というお歌に この春秋論から、梅壺中宮は秋好中宮とも言われるようになったらしい。 ★ 他には惟光の娘が夕霧の恋文に「『をかし』と見けり」というところが、 不自然に思ったのは、 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
August 20, 2017 03:03:47 PM
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