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私訳・源氏物語

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June 3, 2022
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 土曜日の夕方、メールに返事を書いていたら、いきなり左の鼻孔から何かが流れてきた。指で拭うと真っ赤な鼻血。あわててティッシュ・ペーパーで抑えたがお構いなしにどんどん出てくる。しかも15分経っても出血の勢いは止まらない。
 困った私はどうしようか考えた。たかが鼻血でかかりつけ病院である国立のがんセンターに電話していいものだろうか。しかし他にかかりつけ医はいない。逡巡した挙句
5時近くになって、診療券に記された電話番号をもとにがんセンターに電話した。すると危惧した通り、近くの救急当番医院と夜間病院を紹介された。そこに電話してだめなら、もう一度こちらに電話くださいと心強いことを言ってくださる。
 しかしこんな時一人暮らしは不便なもので、老眼鏡をかけるにも電話番号をメモしようにも片手が鼻から離せない。離すとドボドボ零れ落ちるのだ。電話機のほうを離しながらメモして電話してみたが、救急病院は
5時で終了、夜間病院は7時からとのアナウンスが流れるだけでどうにもならず、結局がんセンターにお願いするしかなかった。電話するとありがたいことに受け入れてくれることになった。
 自分で運転して行ける状態ではないので、タクシーを呼んだ。その間に着替えようと思ったのだが、何せ手を離せる状態ではない。出血のため団子になったティッシュを取り換えようとしたら、巨大な血のりが鼻の奥からずるずると出て来て再び出血がはじまった。もうやけになって、その団子の下にポリ袋をあてがい、タオルでそれを隠してタクシーに乗った。
 病院に着くと守衛のおじさんが救急の入り口で「大丈夫かい」と言いながら待っていてくださった。若い女医さんが鼻の奥にガーゼを突っ込んで止血を試みてくださったのだが、どうにも止まる気配がない。
 最初は
左の鼻孔だったのに、止血を施されると右の鼻に血が回ってきて呼吸ができなくなった。しかも口の中に落ちてくるのでそれを飲み込むと、鼻の孔から血がぷっと吹き出す始末。
 さすがのドクターも、これは専門医でなくては処置できないと判断したようで、耳鼻科のドクターを呼んでくださった。
30分もしないうちに若い男性の耳鼻科医が来てくださって、鼻孔の血液を吸引し、出血場所を見定めて強く抑えたあと焼いて止血してくださった。「細~い動脈からぴゅーぴゅー出血していた」そうで、「早く病院に来てよかったですよ。動脈なら自然に止血しませんからね」と言われて、鼻血で耳鼻科医まで呼んでしまったことに心苦しさを感じていた私は、救われたような気持ちになった。

 そんなこんなで家に帰ってきたのが夜8時。帰るとやたら冷たい水が飲みたくて、寒気がするのにがぶがぶ飲んだら気持ち悪くなってしまった。瀉血の経験はあるのだが、こんなに口が乾いたことはなかった。それほど出血が多かったのだろうと考えて「塩とライチ」を水に溶かして飲んだらおいしくて、やっと落ち着いた。その夜は微熱が上がって37.8度になり、震えながら湯たんぽを入れて、それでもぐっすり眠った。


 たかが鼻血なのに大変な目に遭ったが、守衛のおじさんはじめ、ドクターや看護師さんたちの親切に深く感謝した一日だった。






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最終更新日  June 3, 2022 06:51:53 PM
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