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カテゴリ:文化
ミスター味っ子である。
あの子供向けアニメ、ミスター味っ子である。 よって、インターネット上においてこの漫画を批評した ホームページの分析がいかに甘くても甘受すべきなのかもしれない。 しかし、ミスター味っ子には時代を見通した深遠なるテーマが存在しているのだ。 それを抜きに、味皇様の「うーまーいーぞおおおおおおおお!!!」との食後の 度派手なリアクションばかりでお茶を濁してアニメ通を気取るのは如何なものなのか? ミスター味っ子に込められた現代にも通じる哲学を偉そう浅く論じて見せる ブログが一個位あったって良いのではないか?で、論じてみますm(_ _)m ◆ミスター味っ子批評◆ ミスター味っ子のテーマはズバリ、近代合理主義批判である。 ジャンクフードに代表される単一大量消費社会を斬り 今でいう所の新自由主義を撃っているのだ。 このアニメの主人公であるミスター味っ子こと、味吉陽一少年は 日本全国の料理店の緩やかな連合体である「味皇料理界」の頂点に立つ味皇と 懇意にしており、味皇その人の容貌、性格、そして着物を纏うその姿は 古き良き時代の日本の長老として描かれている。 味は元より道理、信義に対する厳しさ、頑固さを持つ一方、 威厳と共に優しさと慈愛をも併せ持つその姿は戦前の日本人の理想像でもあろう。 その味皇率いる「味皇料理界」を殲滅し、日本中、否、世界中の料理界を 単一規格、同一品質の大量消費合理主義的料理によって 支配しようと目論むのが「味皇料理界」と激しく敵対する「味将軍グループ」である。 そして、実は「味将軍グループ」を率いる味将軍は味皇の兄弟なのである。 のちに味皇と味将軍と呼ばれるこの兄弟は第二次世界大戦後の敗戦後のおける 日本の貧困に等しく直面し、しかし、全く違う「哲学」を得るに至った、 戦勝国アメリカ式の価値観、近代合理主義に魅せられ身を投じたのが味将軍、 そして、アメリカの良い所は取り入れながらも 古き日本の価値観を守ろうとする側に留まったのが味皇なのである。 そして、本作の主人公「味吉陽一少年」は味皇側に立ち、 コンビニや大型スーパー、ファーストフード店を連想させる 味将軍グループの圧倒的物量で中小料理店を圧殺しようとする姿勢と正面から対峙し、 味将軍グループの放つ料理人たちと「味勝負」と呼ばれる グルメ対決を展開していくのだ。 あくまでも、冷徹な勝負師としてではなく、「熱い情熱を持った少年料理人」として、 以上の作品を貫くテーマはアニメのオープニングテーマで暗に示されている。 お暇な方はご覧下さいまし・・・m(_ _)m↓ http://www.youtube.com/watch?v=lMir9kS7u-Q まあ、こんな分析しといて言うのもなんですが 私はセブンイレブンもマクドナルド大好きなんですけど・・・。m(_ _)mすまぬ・・・。 ミスター味っ子(1) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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