57 「ツリガネニンジン」(Adenophora triphylla var. japonica)
丹後半島の伊根町で見かけた、澄んだブルーの可憐な花です。学名の「japonica」は日本種ということ。
このブログの熱心な読者(監視者)である妻から、「色弱」の表現について、「色覚異常」又は「色覚障害」が適当ではないかと、指摘がありました。
ほかの方も、考えた上で、「色弱」という表現を使われたと思いますが、ちょっとこの言葉について、堅い話になりますが補足します。
ここ10数年で、障害者を蔑視する表現とされた単語は、急速に使われなくなってきています。
ルパン3世など昔の番組の中で、会話が途中で「ピー」と消されているのは、大概、こういう単語が原因です。(いわゆる放送コードってやつも、時代によって変わるわけです。)
そのため、障害蔑視とされる単語に代わって、「○○障害」、「○○異常」、「○○の不自由な方」などの表現が適当(無難)とされ、使われるという流れに変わっていきました。
そこから、更に問題意識は進んで、「障害」や「異常」でなくて個性ではないか、個人の障害(医学モデル)ではなく公的施設などの障害(社会モデル)ではないか、というように「障害」や「異常」という単語そのものについても、いろいろな意見がでてきました。(色覚については、正常の基準があいまいなので、他に増してあやふやです。)
ウィキペディア(Wikipedia)によると、色覚異常は『「色盲」「色弱」と呼ばれる事もあったが、誤解を与えるとして現在は「色覚異常」「色覚障害」等と呼ばれる事が多い。一方、以下の理由から「色盲」こそが相応しい用語だとする意見もある。』とされています。
そういう意味では、妻の意見が多数派でもっともなわけです。
この「意見」の後段の国立遺伝学研究所の意見が、興味深いので紹介します。
「意見」では、簡単に説明すると、医学的には「色盲」が正しいので、いったんこれに統一すべきだと2002年に主張しています。
その後、やはり問題があるので、誰もが口にするのに一番抵抗感が少ない言葉という点から検討し直して、2004年末から、「色弱」という言葉を主に使うように方針を変更したというものです。
私も感覚的に「色弱」が適当ではないかと感じたので、この単語を選びました。
この「意見」の中にも出てきますが、私も言葉の言い換えを議論することはあまり意味がないように思います。
【関係記事を掲載しているブログと記事】
親子のためのデュエルマスターズ (ワーカーさん)
・ コラム「TCGにおけるユニバーサルデザインの推進を願って」
・ 日記「DMにおける色弱対策の補足です。」
しょみんの生活 (ポリゴンさん)
・ マナ色の話
・ 続・マナ色の話
Fe9(てっきゅう)のだらだらブログ (Fe9さん)
・ では、色弱者である私も。
人生カウントダウン
・ まずは意志表示しませんか
・ DMカードは改良できるのか
※ サイトのトップでマナの波線の廃止希望を表明しているサイト
へヴィのDM日記 (ヘヴィ君)
カテゴリーに「色弱のプレイヤーへの配慮」を追加しました。