カテゴリ:テレビドラマの部屋
「それでも、生きてゆく」第8回、なんという激しい、混乱した、緊迫感にあふれた展開なんだろう。
佐藤江梨子さんは重傷で、温厚だった小野武彦さんも、ついには我を失い怒りに駆られる。 みんなが風間俊介さんの所に集まる状況なのに、事件を起こした風間さんは行方をくらまし、 何というすれ違いか、大竹しのぶさんのもとに現れ、しかも子連れの村川絵梨さんがいるという恐怖。 風間さんに、また人を殺したのはお前のせいだ、と言われてしまう満島ひかりさんの悲劇。 一方で瑛太さんからは、二人で遠くへ行きたい、などと言われてしまう満島さんの混乱。 これでもかと壮絶なシーンが続く中で、大竹さんと風間さんが二人で対峙する所はもうすごかった! 狭い釣り船店の食堂なのに、大舞台のまん中に立っているような大竹さんの激しい演技。 絞り出すような、娘への愛と犯人への憎しみ、しかしそれは、病んだ風間さんには届かない絶望。 ついには木の椅子で風間さんを殴りつけ気絶させてしまうけれど、どうやら彼は無事らしい。 もうこれ以上、犯罪に犯罪が重なっては救いようがなくなるので、誰も傷ついてほしくありません。 それにしても満島さんは、風間さんから電話があった事を、すぐに警察に言うべきです。 警察も、偽名で社会に出ている風間さんの存在を全く知らないとは、ちょっと嘘でしょう。 重いけれど上質なこのドラマ、なのに「ブルドクター」より「江」より視聴率が低いとは。
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