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今日も何かあたらしいこと

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2011年09月20日
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カテゴリ:映画とDVDの部屋
ナタリー・ポートマン主演の映画「ブラック・スワン」をDVDで見ました。

主人公ナタリー・ポートマンは、元バレリーナの母親の夢を背負ってバレエの道を歩んできた。

母親の強い束縛を受けた彼女は、才能はあるが繊細で臆病で、いつまでも少女のよう。

成熟した大人の女性として生きることを許されず、自傷行為をし摂食障害でもある。

そんな彼女が、清純な白鳥と妖艶な黒鳥を演じ分けるという主役の座をつかむ。

それは、彼女の奥底にある暗い情熱を演出家が見出したからだが、そこから彼女の葛藤が始まる。

自分に潜む邪悪な部分を堀り起こされ、抑圧を揺さぶられ崩され、妄想に落ちてゆく恐怖。

非現実なホラーが続くけれど、それが彼女にとっての現実であり、内面の暗黒なのだろう。

舞台に立つためにすべてが犠牲にされ、心はゆがみ、体はこれでもかと痛めつけられる。

黒鳥を踊りながら黒鳥に変身し、魂を乗っ取られた彼女の姿は、悪魔にも見える恐ろしさ。

命をかけた舞台でその悪は美しい白鳥へと昇華され、高貴なまでの踊りとなって絶賛をあびる。

しかし最後に、妄想から現実に帰った彼女は、最高の舞台で自らを傷つけ死んでゆく。


最後に彼女が死んでしまうのは、救いがなくてとても残念だったけど、命を削って踊り、

一度しかない舞台にかけた彼女には、最高の舞台で終わってゆくしかなかったのか。

例えばこの後、バレエをやめて別の人生を自立して歩む、なんていう現実的な結末は、

この映画のダークなファンタジーとは、相いれないハッピーエンドなのだろう。

そういう後味の悪さも含めて、魅力のある映画なのだと思う。

清純なだけではない娘の、すべてをさらした舞台に、拍手を送る母親の姿が印象的だった。








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Last updated  2011年09月20日 12時24分45秒
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