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「野球ソムリエ」 キャッチャーズ・アイ

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2008.10.24
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カテゴリ:捕手考察
昨日行われたセ・リーグCSの第2戦のゲスト解説に
ベイスターズの工藤投手が招かれていた。
普段はなかなか聞けないピッチングの考え方や打者への洞察力や観察眼、
配球に関する話が聞けた事は面白かった。
が、今年故障に泣かされシーズンのほぼ丸々を棒に振り、
勝ち星を挙げられなかった事を考えると、ゲスト解説に出ている場合か、
とも思い複雑な心境になったのも事実である。
地方ローカル局のラジオ放送でも三浦投手もゲスト解説をする機会があるらしい。
チームが今年のような成績の時にはファンとの触れ合いは別として、
このようなTV、ラジオの解説、出演は控えて欲しいな、と思っている。

一昨日から行われているセ・リーグCS2ndステージで
両チームのマスクを被るのは、奇しくもベイスターズ在籍経験者だ。
FA権行使でドラゴンズに移籍した谷繁選手と、
今年トレードで移籍した鶴岡選手である。
谷繁選手についてはいまさら語る必要はないだろう。
大型捕手としてプロ入り後時間はかかったが、レギュラーとして定着して活躍、
98年のベイスターズ優勝の立役者となった。
その存在の大きさは、前年までAクラスを数年続けていたチームが
谷繁選手の移籍後、最下位を何度も経験するなどの成績低迷が顕著に物語っている。
卓越した配球とキャッチング、年月を重ねてもいまだ健在の強肩。
さすがに体調面での下り坂は否めないが、球界屈指のキャッチャーである。
一流といわれるキャッチャーでも、そのリード、配球面には傾向が出ると言われる。
長年マスクを被っていれば避けられない事でもある。
しかし、超一流のキャッチャーは、そのような傾向すら掴ませない。
最近では伊東前埼玉西武監督、古田前東京ヤクルト兼任監督の現役時代がそれである。
特に当時の古田選手には、【 古田ストライク 】なる言葉まであったほどだ。
現役では、谷繁選手とタイガースの矢野選手が
傾向を掴ませない配球をしている、との球界の評判である。
相手チーム、相手スコアラー泣かせの超一流キャッチャーなのである。

その谷繁選手は、
【 こっちの考える配球どうりにきちんとピッチャーが投げてくれれば
抑えられるのは当たり前。それよりも失投したり、逆球が来る事があっても
大怪我をしないような伏線を張る配球をするのがキャッチャーの仕事。 】
と昨日の試合前に工藤投手に話した、とのことである。
さすがに超一流キャッチャー、とてつもない考え方である。
それと同じような事を当時の古田選手が言っていた。
【 このピッチャーはコントロールがアバウトだから、ここへ要求すると
違ったここら辺に来るかなあ、考えてリードをすることもある。 】
と言っていた。

ベイスターズの相川選手も一流のキャッチャーに近いが、
成りきれていないのは、やはりリードの傾向が出るからだ。
自軍のピッチャーの力量不足に起因している部分が多分にあるのだが、
目立つのは、アウトサイド中心の配球と高めのつり球である。
ベイスターズの投手陣を見渡した時に
コントロールに不安を抱えるピッチャーがほとんどである。
だから、インサイドに投げた時に甘くなったり、死球を警戒するので
どうしても配球がアウトサイドに偏っていくのである。
相川選手だってインサイドは使っているのだ。
だが、それは余裕のある場面に限られる。
ピンチの時にはどうしても安全策でアウトサイドに要求せざるを得ないのであろう。
それは理解できるが、私も疑問に思うのは高めの釣り球である。
高めの釣り球はそこにある程度きっちりと投げられて、
なおかつそこで空振りが取れるピッチャーでなければ意味がない、と思うのだ。
高めの釣り球を要求できる時はカウントに余裕がある時だが、
コントロールがアバウトなピッチャーで投げ損ない、打たれたシーンはかなりあった。
また、完全なボール球やとんでもない高さの球なら意味を成さない1球でしかない。
そこからボール球を連発する可能性だって低くないのである。
これは今シーズン多く見られた事で、私には疑問だった。

鶴岡選手はケガで戦列離脱している阿部選手に代わって
このCSでのスタメンマスクを任されている。
しかし、昨日までの2戦を見た限り大きな不安を覚えた。
ハッキリ言って、気負いすぎなのだ。
ピッチャーがその気負いすぎに付いていけていないように見えるのである。
そのことが顕著に見えるのが、インサイドの使い方と落ちる球の使い方である。
インサイドは使わなければいけない事は確かだ。
落ちる球も勝負どころで使わなければいけないだろう。
だが、ピッチャーを引っ張っていくという意識が強すぎるように見える。
落ちる球の要求もそうだ。
強すぎる意識は強気ではなく、バクチ的で危険と隣りあわせだ。

鶴岡選手はプロでの在籍年数が長く経験は積んでいる。
だが、1軍での出場経験はわずかでしかない。
その中で本当に痛い目あった経験は少ないはずだ。
だからインサイドも多く使えるのだ。
経験の浅いキャッチャーがインサイドを使いたがるのは共通する意識である。
ベテランのバッターなら、その事は充分に把握している。
2戦を戦ってデータにも当然現れるだろう。
阿部選手とは違った配球である事は間違いない。
それにまだドラゴンズのバッターが対応できていないだけに見えるのだ。
昨日の上原投手は試合前からインサイドを多く使ってくれ、と
鶴岡選手に話していたそうだ。
ピッチャーがその気で、また上原投手のコントロールがあればこそ、それも生きる。
だが、今後に登板してくるであろう高橋尚投手、内海投手の場合はどうだろう。
今年ドラゴンズを苦手にしてきたふたりのピッチャーである。
落ちる球は持ち球にない。
右打者のアウトサイドに沈むチェンジアップと
左打者のアウトサイドへのスライダーとファーストボールが決め手になる。
右打者へのチェンジアップを生かすにはインサイドを使う必要は確かにある。
左打者へのスライダーを生かすのにもインサイドは投げなければならない。
意思疎通の具合にもよるが、高橋尚、内海、両投手の特徴を逆手にとって
インサイドを多く使う配球を鶴岡選手がするようだと
それは強気ではなく、危険な配球になるだろう。
短期決戦では強気よりも、慎重なうえにも慎重さが必要なはずである。
ましてホームランの出やすい東京ドームでの試合である。
ドラゴンズにも1発を打てる選手は充分にいるのだ。

鶴岡選手には連打などでビッグイニングになると混乱する時がある。
それはベイスターズ時代に何度もあった。
打たれだすと気負いが空回りするのである。
何とかしなければ、と思う気負いが空回りして余計にさらに深みに嵌まるのである。
鶴岡選手にもベイスターズでレギュラーを捕るチャンスはあった。
しかし、捕りなかったのだ。
だから長年2番手捕手だったのである。
その点が、気負いに見える強気が危険に見えてならない。
今日の試合を落とすようだと鶴岡選手も苦しくなってくるはずだ。
強気な要求が危険な要求だった、となる結果が出てからではもう遅いのである。
谷繁選手と鶴岡選手の差。
これがCS2ndステージの結果を分けるような気がしてならない。





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最終更新日  2008.10.24 21:38:20
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