チャイコの三大バレエ
ものすごぉ~く有名なのに、何だか時々、無性に聴きたくなる曲ってありませんか。私は「白鳥の湖」の「情景」がそれにあたります。そして「白鳥達の踊り」も。小学校1、2年の頃から心酔していて、レコードを買ってきてもらったほど。有名過ぎて部屋で聴く時、近所の迷惑を気にしてしまう曲としては、ベートーベンの「運命」1楽章やドヴォルザークの交響曲9番「新世界」の終楽章と肩を並べます。でも私は世界で一番美しいメロディは何ですか?と問われたらチャイコが作ったこの「情景」と答えたくなるほど、旋律作曲家の代表格とされるチャイコフスキーの才能に感服しています。高校時より理想の「白鳥の湖」の演奏を捜し求めてました。なかなか見つからず、カラヤン、デュトワ、プレヴィンと無駄使いに嫌気が射しておりましたが、ようやく普遍的な演奏を見つける事が出来ました。査定基準は、足早に急かさずにメロディを綺麗に歌い上げて、響きもソツが無いこと。そして出来れば1枚のCDで三大バレエの曲が楽しめる事。なんて事はない。私が最終的に選んだのは、レヴァイン指揮/ウィーンフィルのグラモフォン盤でした。レヴァインはあまり曲をいじらずとも自己の解釈をも的確に演奏に反映させれる信頼のおける指揮者です。レパートリーが広いので、沢山CDを出していますが、シカゴと組んだホルスト「惑星」-「火星」のド迫力演奏や、フィラデルフィアやシカゴと残したマーラー交響曲群は素晴らしいと思います。オペラ演奏も盛んですね。流石は世界最高のオーケストラ、ウィーン・フィルハーモニー。当たり前ですが、この三大バレエでの録音でも弦と管が上手い。92年に録音され、音質も良好。同時に収録されている「眠りの森の美女」や「くるみ割り人形」の演奏も素晴らしい。Soft○ankの携帯CMで、ワンちゃんが2匹出ているverの曲は「くるみ割り人形」の「あし笛の踊り」です。その後が有名な「花のワルツ」。やっぱり耳に馴染んだ曲は聴きやすいですね。多くの人々に愛された所以でしょうか。でも何故か「情景」を聞くとなると、ひょうきん族の島○○○さんやドリフのコントを勝手に思い出してしまい、気恥ずかしさに襲われます。これが日本国民の集合的無意識なのでしょうか・・。なんつって。