グローバリズムの天敵は「戦争」です。国境を越えた財、サービス、資本、人の移動の自由化が「善」であるなどという発想は、安全保障を無視しない限り成立しません。
逆に言えば、安全保障を脅かす「戦争」が起きない、起こさせない覇権国のパワーが強いことが前提なのです。
同時に、グローバリズムは「裏切り国」に利をもたらす。
他国が「自由貿易で~す」などとやっている反対側で、特定の国が自国の市場、企業、供給能力を保護し、
「相手国には得るが、自国には売らせない」
政策を採ると、その国が経済成長し、「覇権国への挑戦国」へとのし上がることになる。
結果、覇権国のパワーが相対的に落ち込み、グローバリズムは終焉に向かうことになるのです。
グローバリズム後の世界は、「国家」のパワーが相対的に大きくなった世界です。国家の力を使わない限り、国民の需要を満たせず、安全保障も維持できなくなる。逆に、市場のパワーが消えうせる。何しろ、民間主導の「市場」では、現実に対応できない。
ブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)が24日、株主に宛てた手紙で、
「ロシアのウクライナ侵攻がグローバリゼーションに終止符を打った」
と記しました。その通りです。第二次グローバリズムは2022年2月24日に終わりました。
ロシアのプーチン大統領は、SWIFTから排除され、外貨準備を凍結されたことへの報復で、外貨建て国債を「ルーブル建て」で返済することを「容認」する大統領令に署名。SWIFT排除も、外貨準備凍結も、外貨建て国債のルーブル返済も、全て「反・グローバリズム」です。
グローバリズムとは、所有権が保障された状況で、フェアな市場参加と「契約の順守」が維持され無き限り、成り立たないのです。
記事タイトル: 「自国生産路線」への大転換が必要だ
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